本年度体操会は「表す」という目標を掲げ、９月の後半から準備を進めてきた。「表す」とは、まず体操を通して力強さや美しさを自分の体で表現することである。また、体操会は私たちの実生活から切り離されたものではない。一人一人を、自由学園を、来て頂いたお客様に見て頂く生活の発表の場である。だから体操を含めた全ての場で、一人一人がより良い自由学園を「表す」ことができるように、という意味でもこの目標を選んだ。
体操会準備総リーダーは、男子部・女子部の準備リーダー、教師準備リーダー、更に常務総リーダーとも連携を取り、学園全体の進捗状況を把握し、会全体の準備を進めた。同時に学部のリーダーとして行進、学部全員体操などの並び順を決め、学部全体をまとめて動かすことが最も重要な仕事だった。
学部は毎朝９時から体操の練習が１時間半あり、デンマークのオレロップ体操学校から来ているお２人が指導して下さった。練習が朝だったため、毎日多数の遅刻者・欠席者がいた。そこで毎日各クラスの欠席者を数え、昼食に報告し、各クラスリーダーに呼びかけをしてもらい、徐々に遅刻・欠席は減ったが、このことは最後まで大きな課題となった。だがこの体操会を通して、たびたび学部生に助けてもらったことも間違いない。誰かに言われなくても、自ら気付いて行動できる人が多いということを強く感じた。リーダーをさせて頂いて、今まで見たことのない新たな学部の姿を知ることができたことは、私にとって大きな収穫だった。
この体操会を通して、一人一人が自由学園を作っていることを表せたと思う。そして、この体操会で学んだことを日々の生活に生かしてほしい。最後に体操会当日、前日までの雨が嘘のように晴れたことに感謝したい。
体操会総リーダー 中田大地（３年）
