12月8日(土)~9日(日)に総合演習教育グループの3~4年9名と担当教員の咲花先生とで広島に行ってきました。今回の目的は私たち4年が卒業論文で平和教育について研究をしており、世界で初めて原子爆弾が投下された地を訪ね、原爆資料館や被爆者のお話から戦争というものに触れることでした。
1日目は原爆資料館の元館長高橋さんに、1945年8月6日の体験と、被爆者として、今を生きる私たちに伝えたいことなどのお話を伺いました。地獄のような爆心地で、火傷を負い必死で家に帰ったことや、その後治療が苦しかったこと、多くの友人を失ったことなど、被爆者から直接伺うことは初めてのことで、大きな衝撃を受けました。
2日目は平和記念公園の碑巡りの案内を地元の方にしていただきました。原爆ドームを始め、遺族の見つからない遺骨が納められている原爆供養塔、平和の子の像などを見学しながらお話を聞きました。その後、厳島神社に行き、世界遺産の建築物をゆっくりと見ることもできました。
実際に広島を訪ねてみて、教科書や映像で得られるものとは違い、戦争の愚かさや深い悲しみが実感として伝わってきました。一人ひとりが平和の実現を求め、創り出す者になりたいと強く思いました。
文:宮本哲子(学部4年)
写真:咲花昭嗣(学部教師)