私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは5月24日(土)、25日(日)に那須農場で活動を行いました。今回は、最高学部4年1名、最高学部1年2名、高等部生徒9名、教員2名の計14名が参加しました。24日(土)は18時に学園を出発し、21時過ぎに那須農場に到着。25日(日)は、高等部生の有志が、ひばりヶ丘の圃場で育て収穫した玉ねぎやそら豆を使った朝食を作ってくれました。
今回の活動では前回の活動で購入した、里芋、生姜、ミニトマト、唐辛子の移植と、カボチャ、インゲン、トウモロコシの移植・播種、玉ねぎの収穫をしました。それぞれ被覆作物として育ててきたライ麦を踏み倒してから移植しました。ヘアリーベッチも播種した場所では、より地面が被覆されていて、ライ麦のみに比べ踏み倒すのに手がかかりました。
里芋と生姜は、里芋を60cm間隔で植え、その間に生姜を組み合わせて植え付けました。これは、里芋の葉が生姜にとって日陰となり、生育を助ける効果があるからです。ミニトマトは70cm間隔の2列に株間50cmで移植し、支柱を立てました。トウガラシは40cm間隔で移植しました。
また新たな取り組みとして、トウモロコシ、インゲン、カボチャを混作と単作の両方で栽培し、生育の違いを見る実験をします。混作はトウモロコシを35cm間隔で移植し、その隣にインゲンを播種、カボチャは140cm間隔でトウモロコシ・インゲンの間に移植しました。単作は先程の3つをそれぞれ分けて移植・播種しました。
この混植は古くからネイティブアメリカンに伝わるスリーシスターズと言われる栽培手法です。トウモロコシは太く高い茎を持ち、そこにからみついたインゲンはよく伸びつつ空気中の窒素をうまく集め、土壌を豊かにします。一方で背の低いカボチャは雑草を排除し土の乾燥を防いでくれることが期待されます。混植と単作でそれぞれ区画を分けているので収穫量などから比較してみようと考えています。
玉ねぎは収穫することができましたが小さいものが多く、栽培について見直す必要が考えられます。また、那須農場内のROグループが使える区画が移動する予定なので、新たな圃場の広さの測定を行いました。今までの圃場と比べ複雑な形の為、活用方法を上手く考えなければならないと感じています。植える物が多くありましたが、皆協力し予定時刻より作業を早く終わることができました。
土曜日のひばりが丘の圃場での探究時間の活動を含め、学びのある2日間だったと思います。



文:白石晴奈(最高学部1年)・山田周太郎(最高学部4年)
写真:最高学部1年・4年