遠足③/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

遠足③/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

遠足③

2021年5月18日

遠足の翌週、5月10日(月)の礼拝の時間に、6年生の教室からズーム配信にて、全校で遠足の振り返りを行いました。遠足のあと、子どもたちはその日のうちに作文を書いています。その作文の中から、遠足の感想と今後の学園生活に繋げていきたい課題や成果について報告がありました。

感想では、遠足はとても楽しかったという感想が圧倒的に多かったこと、自由学園の広さ、豊かな自然など学園の良さを改めて感じることができたこと、1年生がとても元気で嬉しかったことなどのエピソードが紹介されました。

また、課題については3点報告されました。(1)ルールを守ることの大切さ、(2)自ら考え、行動することの大切さ、(3)感謝を形で伝えることの大切さ、です。

どれも当たり前ことのようですが、6年生は自ら行事運営を経験することで、改めて実感できたのではないでしょうか。

特に(3)「感謝を形で伝えることの大切さ」については、遠足最後の全体集合でのある出来事による気づきです。司会の教員から「今日まで、そして今日一日、遠足実現に向けて頑張ってくれた6年生に、心の中でありがとう、と伝えたいと思います」との発言がありました。その直後、下級生のひとりから「拍手しよう!」と声が挙がったのです。そして、しばらく大きく、気持ちのこもった拍手が沸いたのでした。6年生にとってどれほどうれしい瞬間だったことでしょう。

「立場が人をつくる」という言葉がありますが、今回の経験は、最上級生としての意識や価値観に大きな影響を与えたに違いありません。子どもたちが自らの経験をもとに導き出したこれらの課題や成果は、これからの学園生活のさまざまな場面で発揮されていくことでしょう。「あれもできない、これもできない」ではなく、限られた制約の中でこそ発揮される主体性、創造性、協働性というものがあります。そんなことを子どもたちから改めて学んだ一日でもありました。(おわり)

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