鎌を研ぐ/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

鎌を研ぐ/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

鎌を研ぐ

2021年6月9日

先日、6年生が鎌を研ぐ授業を行っていました。鎌は伸びた草を狩る農具であり、自由学園にとって欠かせない道具の一つです。

砥石で時間をかけて丁寧に研ぎます。途中、試しに草を刈ってみて不十分であれば、再度、研ぎ直します。単調ですが根気のいる作業です。しかも、刃物ですから使い方を誤れば大怪我にもつながりかねません。中には「小学生には少し危険な作業なのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、入学してから掃除の時間(働くこと)を通して、自労自治の意識を培ってきた彼ら彼女らにとっては、道具を手入れすることは決して特別なことではなく、むしろ自然なことだと思っています。

また、さつまいも(3年)、里芋(4年)、米(5年)、じゃがいも(6年)などを育てる過程では、さまざまな農具を使い、手間ひまかけて育て、収穫し、最後は自分たちで食べます。つまり、農具の用途だけでなく、それを使う意味や価値を実感できているからこそ、任せられる仕事でもあるのです。

初等部で代々使い続けられてきた農具を手入れし、大切に使う。自由学園の文化や伝統はこうした小さなことの積み重ねによってもつくりだされているのです。

  

  

  

 

  

  

  

  

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