十三浜の水産業/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

十三浜の水産業/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

十三浜の水産業

2021年7月10日

7月5日、5年生が社会科特別授業「十三浜の水産業」を行いました。今回はZoomを利用し、東京都東久留米市の初等部5年生と宮城県石巻市の十三浜がつながりました。

今回の学習は、自由学園卒業生で『浜とまちをつなぐ十三浜わかめクラブ』の代表の小山厚子氏が橋渡し役をしてくださり、十三浜の漁師の佐藤清吾氏(元宮城県漁協十三浜支所運営委員長)と青山喜信氏(若手漁師)のお二人とつながることができました。

十三浜と自由学園は、東日本大震災後の支援活動よりつながりがあります。これまでは、高等科生との交流があり、わかめ漁のお手伝いを中心に交流を持っていましたが、今回は初等部5年生の社会科「水産業」に関連した内容で交流を持つ機会が実現しました。東京にいる子どもたちは沢山の驚き・気付きなどを呟き、十三浜にいらっしゃる皆さんがそれらに対して上手に応答してくださり、オンライン上で、しかも初対面同士とは思えないくらい、とても温かく活発な学び/対話の時間となりました。

お話では、「日本/十三浜の水産業・漁業」「わかめ・ウニ漁」の他に、「漁獲量の変遷」「地域における祭の考え方と祈りの関係性」「漁師の働き方と魅力」「昔から引き継いでいる知恵」「水産業を脅かす環境問題とその現実」「漁業権の考え方」「水産業を持続可能な産業にするための取り組み」などにも触れてくださり、教科書・資料にある情報や身の回りにあふれている様々な情報では得ることのできない“生きた”情報を肌で感じ、学ぶことができました。

最後にサプライズで、浜とまちをつなぐ十三浜わかめクラブよりわかめを一人一袋いただきました。その日の夕食で食べた人が多く、皆「美味しかった!」と喜んでいました。中には、「もう普通に売っているわかめにはもどれないかもしれない。」と言っている子どももいました。十三浜の皆さん、本当にありがとうございました!

【関連記事】自由学園H Pの記事より

「東日本大震災支援をきっかけに、三陸の漁師さんとの交流が続いています。十三浜で育ったわかめや昆布を食卓にのせませんか。」2020年3月11日

https://www.jiyu.ac.jp/blog/info/72465

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