中等科1年生 作った机からの勉強/近況 - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

中等科1年生 作った机からの勉強/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

中等科1年生 作った机からの勉強

2010年4月23日

今年度の1年生は、4本足の机を作成した。出来上がった机を教室に置くと、多くのものがガタガタとしていた。足の長さを大きく間違えて切ったわけではないが、数ミリの長さの違いや少しの傾きで、4本の足がぴたりと床に吸い付くようにはならないようである。大きなずれはすぐに直したが、小さなずれは紙などをはさんで揺れないようにしている。数学の授業では、マイナスの数の勉強を始めたところだが、このような机の様子に対して「机のガタガタ具合を評価する方法を考えなさい」という課題が出された。生徒たちの出した答えには次のようなユニークなものがいくつもあった。
(1)同じ厚さの紙を用意して、足の下に入る枚数を比べる。
(2)スーパーボールを机の上において、落ちるまでの時間を調べる。
(3)机の上に満杯の水槽をおき、水がこぼれたところで水槽の縁と水面との角度を測る。
(4)ペットボトルに空気を少しだけ残して水をいれ、机の上で横にして泡の動きを見る。
(5)同じ形の紙粘土を足の下に置き、変形具合を比較する。
 これらの答えの中には数学や物理を学ぶ良い糸口が多く含まれている。このような発想を皆で出し合いつつ教室は大いに沸いた。
(数学担当 高田貴)

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