先週は学部の試験週間。美術でも、4月から取り組んできた制作と作品を客観的に振り返るため、6つのグループ(油絵・日本画・陶芸・染織・立体・デザイン)合同の講評会を行いました。
まずは水曜日の2~4年生の様子から一部をご紹介します。
日本画クラスでは、これから卒業していく4年生の作品のテーマとして自画像に取り組んでいます。みんな卒業していってしまって寂しいので、自画像を一人1点、アトリエに残していってもらえたら、とのこと。

日本画の解説をする4年生

先生からの講評
染織クラスの、織生地のデザイン画と試し織りした生地。デザイン画の色を再現するために、時間をかけて糸を染色しています。油絵の先生からの質問で、技法の説明などもありました。

染織の技法の説明
立体のクラスの学生は、自分の身体からとったラインをベースにして、大きなゆりかごのような椅子を制作しています。揺れ具合など、椅子の下部をこれから調整していくということで、自分でデザインした自分スケールの椅子の完成がたのしみです。

大きな椅子
陶芸のクラスでは、それぞれ自分で使いたいと思う器や、花器、壺などを制作しました。立体の先生から、形についての講評も。普段指導を受けている先生以外の先生から、意外な評価をきくことができるのも、合同講評会の醍醐味のひとつです。

形についての講評
同級生、先輩後輩の作品をみるのが楽しみでもあり、自分の作品を提出する緊張感もありますが、作ったままで終わらせず、互いに鑑賞し合うこと、作品を言葉にしてみることを大切にしています。
文・写真:渡邉悠子(学部教員)