10月18日、つくば国際会議場(茨城県つくば市)で開催された“17th World Lake Conference,Ibaraki,Japan,2018(第17回世界湖沼会議)”で、最高学部卒業生の熊田千春さんと、学部教員の吉川慎平先生が、ポスター発表を行いました。内容は、開催地のつくば市内を流れる利根川水系桜川(霞ヶ浦流入河川)流域の水循環と水質に関する調査研究です。
タイトルは、“ Current status and issues of water environment of Sakuragawa River aim for water quality improvement (First Author:Chiharu Kumada) ” と、“ Water environment in the Sakuragawa River baisn under the advanced water circulation mechanism of Lake Kasumigaura, Visualization of actual water quality by multipoint electric conduction observation (First Author:Shinpei Yoshikawa) ” と題し、それぞれ発表しました。
熊田さんの発表は、2016年度の卒業研究「自然と人のかかわり-利根川水系桜川について-」を発展させたものです。熊田さんは、学部在籍時「自然の理解と創造」ゼミに所属し、3・4年生の2年間、郷里の桜川と霞ヶ浦の水質改善を念頭においた調査・研究に取り組みました。また、茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センターの公開臨湖実習にも参加し、霞ヶ浦流域の水環境について広く学びました。
その後、吉川先生を中心に、桜川・霞ヶ浦に関する研究を継続・拡大し、現地調査には卒業した熊田さんも参加して来ました。これまでも複数回、学会等での発表を行って来ましたが、今回地元つくば市で開催される国際会議においても、その成果を発表することができました。
当日は、国内外、また地元から多数の参加があり、ポスターセッションでは、多くの方々と意見交換や情報交換をすることもできました。熊田さんは「同じ霞ヶ浦流域や、湖沼の水質改善を目標に活動する方々と交流することができ、とても良い機会になった」と話していました。発表したポスターは、学部でも掲示をする予定です。
文:神明久(学部教員)
写真:大塚ちか子(学部講師)・吉川慎平(学部教員)