最高学部4年の細内龍平は,数理モデルとインターフェイスゼミの3・4年生とともに,JIYUアフタースクール(自由学園初等部児童のための放課後の学び)のプログラム企画の一環として,パソコン教室を開催しました.
13名の子どもたちが参加してくれました.夏休みにも一度開催して,その時はパソコンをパーツから組み立てることをしましたが,今回はコンピュータの各部位の役割の理解に加えて,Scratch(スクラッチ)という学習用プログラミングも使ってみました.おおよそ1時間半の講座でしたが,子どもたちは集中してとてもよく取り組んでいました.
私たちゼミ生にとっても本当によい勉強の機会となりました.今回はハードウェアとソフトウェアの両方を扱ったので,資料は入念に準備したつもりですが,うまく使えなかったところもあり,苦労しました.考えてみると,私たちにとっても決して簡単な内容ではないものなので,子どもたちにはもっと難しいものだったと思います.しかし,ゼミの仲間とJIYUアフタースクールの先生がフォローしてくださったおかげで何とかなりました.
このパソコン教室は,数理モデルとインターフェイスゼミの4年生の卒業研究の活動の一環です.男子部で行っている時計の分解組立実習という伝統的学びの延長として位置付けています.高度情報化が進むこれからの社会を生きるこどもたちのために,情報通信機器の中身(ハードウェア)やプログラミング(ソフトウェア)を知ることで,ICTやIOTの技術や知識をつけ,さらにはものつくり・リサイクルと結び付けていきたいと思っています.
本講座で最も重要なことは,参加してくれた子どもたちがパソコンに対して苦手意識を持つことなく「楽しい」と思ってくれることです.11月27日に次回の講座を開きますが,よく準備してさらによい学びの場となるようにします.
文:細内龍平(学部4年)
写真:遠藤敏喜(学部教員)