第91回形の科学シンポジウム(オンライン)にて,最高学部データサイエンス研究室の4年生,教員が連名で学会発表を行った.
第91回形の科学シンポジウムのWebサイトはこちら
https://katachi-jp.com/sympo91
松原僚兵(4年)・河原弘太郎(教員)・遠藤敏喜(教員)
「学校広報の静止画像・動画像にどのようなルックが求められるか」
概要
フィルムやシネマの世界で使用されるルック(Look)の概念や技法を学校広報の画像・映像に適用し,その学校の「らしさ」が在学生自身によってどのように演出されるか,またそれは学校や広告会社が制作するものとどのように違うのか,まだ進行形の研究ではあるが,本学での調査・実験の結果の一部を紹介した.
松原くんは,映像製作や編集について,学外の勉強会に参加したり,実際の制作現場に参加させていただくなどして,積極的に学びを深めていた.その成果のひとつとして,この7月に,友人と共に映画『朝露の如く』を自主制作し,YouTubeで一般公開した.本シンポジウムでの研究発表は,松原くんにとってふたつめの成果となる.
本学のデータサイエンス研究室は,データサイエンス力とデータエンジニアリング力を培うことを目的としているが,その先には価値の創造力を高めることが大目標としてある.松原くんはこれまで研究室で取り扱ったことのない画像や映像のデータに対して果敢にアプローチし,デザインの専門家の河原弘太郎先生のご指導もいただきつつ,データを意味のある形に変え,表現し,運用するスキルを磨いた.上記シンポジウムでの発表は,このことを存分にアピールできていたように指導者として感じた.卒業論文の提出は1月下旬であるが,この先さらなる進展が期待できる.
文・写真:遠藤敏喜(最高学部教員・データサイエンス研究室主任)