東久留米市の市民自主企画講座で最高学部生が講演しました/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

東久留米市の市民自主企画講座で最高学部生が講演しました/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

東久留米市の市民自主企画講座で最高学部生が講演しました

2021年11月16日

11月6日(土)の13:30から東久留米市の南部地域センターを会場に開催された,市民自主企画講座「自由学園と周辺の地下水環境と湧水・河川~校内古井戸再生から学ぶ水循環~」で,最高学部4年生の宮代安希子さんと鈴木祐太郎さん,最高学部・環境文化創造センターの吉川慎平の3名が講師を務めました(主催は東久留米市教育委員会,企画・運営は東久留米・黒目川流域水の会).

 

発表で用いたスライド

 

内容について,吉川からは自由学園と立野川の関係,落合川と南沢湧水群の特徴について,最新の調査から得られたデータも交えて解説した他,自由学園全体や,各学校における水循環に関する取り組みを紹介しました.宮代さん,鈴木さんからはフィールドサイエンスゼミでの地下水研究の経過,実習圃場「新天地」の古井戸再生,学校・市民活動を想定した安価な水位観測システムについて,これまでの研究成果の一端を発表しました.質疑応答では,自由学園の井戸や,市内の地下水に関することなどについてご質問をいただき,コメントをさせていただきました.会場には運営スタッフを含め40名が集まり,大変盛況となりました.1時間半の講演会後,希望される方は自由学園正門に移動し,その後2班に分かれて校内の地形や植生,立野川の様相の他,水道設備や観測井戸など水循環に関わる屋外施設を1時間かけてご案内し,日没直前の16:30に散会となりました.今回の講演を通じて,最高学部における校内や地域での地下水・湧水・河川環境に関する調査・研究の内容はもとより,自由学園の水循環に関わる学びを広くご紹介することができました.企画・運営にご協力いただいた,東久留米市文化協会,東久留米・黒目川流域水の会の皆様に感謝申し上げます.

 

講演会の様子

 

校内(立野川)の見学

 

宮代さんは「いらした方は地下水・湧水などについて勉強されている方がほとんどで,大変関心を持って聞いてくださったので,とても話がしやすかったです.見学会でも様々なご質問をいただき,これまでに考えたことがないような視点に気づかされました」と話していました.
鈴木さんは「これまで複数回学外での発表を行ってきましたが,全てオンライン形式だったため,今回初めて対面形式での発表となりました.反省点としては,専門用語ではなく伝わりやすい言葉を選ぶ工夫が必要だったと感じ,そのあたりが学会発表との違いだと実感しました.地下水は広域的に流動しているものなので,地域で勉強されている方との連携を深めていくことも大切だと感じました」と話していました.
今後も最高学部の研究分野での地域交流を促進し,地域の水循環の健全化に貢献していければと思います.

 

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文:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター研究員)
写真:小田幸子(最高学部教員)・伊澤麻里(最高学部3年)

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