11月6日(土)の13:30から東久留米市の南部地域センターを会場に開催された,市民自主企画講座「自由学園と周辺の地下水環境と湧水・河川~校内古井戸再生から学ぶ水循環~」で,最高学部・環境文化創造センターの吉川慎平と最高学部4年生の宮代安希子・鈴木祐太郎の3名が講師を務めました(主催は東久留米市教育委員会,企画・運営は東久留米・黒目川流域水の会).
内容について,吉川からは自由学園と立野川の関係,落合川と南沢湧水群の特徴について,調査から得られた最新のデータも交えて解説した他,自由学園全体や,各部における水循環に関する取り組みを紹介しました.宮代さん,鈴木さんからはフィールドサイエンスゼミでの地下水研究の経過,実習圃場「新天地」の古井戸再生,学校・市民活動を想定した安価な水位観測システムについて,これまでの研究成果の一端を発表しました.
質疑応答では,自由学園の井戸や,市内の地下水に関するご質問をいただき,コメントをさせていただきました.
会場には運営スタッフを含め40名が集まり,大変盛況となりました.1時間半の講演会後,希望される方は自由学園正門に移動し,その後2班に分かれて校内の地形や植生,立野川の様相の他,水道設備や観測井戸など水循環に関わる屋外施設を1時間かけてご案内し,日没直前の16:30に散会となりました.
今回の講演を通じて,最高学部における校内や地域での地下水・湧水・河川環境に関する調査・研究の内容はもとより,自由学園の水循環に関わる学びや取り組みを広くご紹介することができました.当日ご参加いただいた方々、企画・運営いただいた,東久留米市文化協会,東久留米・黒目川流域水の会の方々に感謝申し上げます.
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文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター研究員)