自由学園について
キャンパスの紹介 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】
自由学園について
2022年6月撮影
自由学園キャンパス周辺から都心方向を望む
自由学園は東京都東久留米市にあります。最寄り駅は西武池袋線ひばりヶ丘で、池袋から急行で15分の地にあります。自然豊かな約100,000㎡のキャンパスには、東京都有形文化財に指定されている校舎を含むエリアがあり、東京都選定歴史的建造物もある等、趣ある校舎が点在しています。
幼稚園から大学部までの生徒・学生に加えて、未就園児の子どもたちや45歳以上のリビングアカデミーの学生など、全世代がこのキャンパスに集い、日々学び生活しています。
園舎
教室
子どもの部屋
初等部食堂
(東京都選定歴史的建造物★4
1年生教室
グラウンド・体育館
ラーニングコモンズ
(旧男子部体育館)
(東京都選定歴史的建造物★5
羽仁吉一先生記念ホール
高等部食堂
(東京都指定有形文化財★1)
高等部講堂
(東京都指定有形文化財★2)
高等部教室棟
(旧女子部体操館)
(東京都指定有形文化財★3)
校舎
第二特別教室(美術室)
リビングアカデミーは、記念講堂奥の建物のほか、学内のさまざまな場所を教室等に使用しています。
リビングアカデミー イタリアン
リビングアカデミー 木工
自由学園の創立当初の校舎「自由学園明日館(重要文化財・東京都豊島区)」は、20世紀前半に活躍した米国の高名な建築家フランク・ロイド・ライトにより設計されました。ライトの帰国後、学園が現在のキャンパスへ移転する時には、明日館建築の折に助手を務めたライトの愛弟子で、その思想を受け継いだ遠藤新が、女子部・初等部その後創設された男子部等の校舎の設計に携わりました。その後は、遠藤新の子息で自由学園卒業後にライトに師事した遠藤楽が、図書館を始めとする設計を手掛けており、キャンパスにはライトの流れを汲む建築物が多数あります。木造で趣のある美しい校舎と緑の豊かな景観は、生徒たちの感性を育くむ一助となっています。
2022年3月、遠藤新が設計した女子部の校舎群のあるエリア一帯が、東京都有形文化財に指定されました。それまでは女子部の食堂・講堂・体操館の3棟が、単体で東京都歴史的建造物に選定されていましたが、有形文化財には上記の建物と共に、それらと一体的につなぐ教室棟・石廊下に加えて、大芝生・中庭・池などの土地も含む女子部全体の景観が指定されました。
詳しくは本サイト内の下記ブログ記事をご覧ください。
東京都有形文化財に新指定 自由学園女子部・遠藤新設計の校舎群のエリア一帯
主な建物 (★印はキャンパスマップでの位置)
★1 女子部食堂
★2 女子部講堂
★3 女子部体操館
女子部食堂・講堂・体操館が東京都有形文化財に指定されたことにより、東京都歴史的建造物に選定されている建物は、下記の2棟となりました。(★印はキャンパスマップでの位置)
★4 初等部食堂
★5 男子部体育館
国際組織ドコモモ(DOCOMOMO=Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movement)の日本支部DOCOMOMO Japanが、2019年度に自由学園南沢キャンパスの遠藤新による一連の下記建築物を「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定しました。
初等部/食堂・教室、女子部/食堂・体操館・講堂・教室・回廊、男子部/体操館・教室、正門
いずれも代々の生徒が手入れをして大切に使ってきた木造の校舎です。家具類も木製のものが多く、生徒手製のものも多数あります。
2017年12月に竣工した「自由学園みらいかん」は、1950年から代々の生徒・学生が植林地で育ててきたヒノキ材を用いて建てられた、主に12才以下の子どもたちのための建物です。 植林地の木材は、床材やベンチ、美術工芸等に活用されてきましたが、柱も含めて建物となったのは初めてです。設計は松井亮氏。2018年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。 詳しくは、グッドデザイン賞のWEBサイト、本サイト内「自由学園みらいかん」のページをご覧ください。
キャンパス内には約5000本の樹木がありますが、その中には、2017年に「東久留米市名木百選」に選定された樹木が6種7本あります。
「東久留米市名木百選」の詳細は、東久留米市のサイトで紹介されています。「東久留米市名木百選」pdf画像
2011年秋に開館した、地域の方を始め一般の方にご利用いただける施設です。
初等部のJIYUアフタースクールの部屋もあり、カフェでは最高学部生が働き、リビング・アカデミーの活動の場としても利用するなど、自由学園としても活用し、また地域の方との交流の場となっています。
なお、3階部分は自由学園最高学部の男子学生寮「しののめ寮」として使用しています。
自由学園しののめ茶寮 外観
カフェラウンジ「しののめ」・ショップ
こっこ広場 芝生と砂場
こっこルーム
自由学園明日館
創立当初は東京・目白(現在の西池袋)に校舎がありました。米国の著名な建築家フランク・ロイド・ライト氏の設計によるその校舎は「明日館(みょうにちかん)」と名付けられ、現在は国の重要文化財として動態保存され、広く社会に開かれています。
1941年に創設。栃木県那須塩原市にあり、耕地面積は約33haあります。現在は専任職員が酪農をしており、約100頭の乳牛を飼育し、毎日約50頭の成牛が合計で約1300kgの生乳を生産しています。また、最高学部生の研究や、卒業生の活動等に利用されています。那須農場の近くの米農家と契約し、最高学部の学生が有機農法で米作りをしています。
那須農場 乳牛
牧草畑
稲刈り
名栗での男子部生による植林活動
埼玉県飯能市にある名栗植林地で、代々の男子部高等科生がスギ・ヒノキ等の木を育てています。間伐材を用いて、教室の机や椅子、ベンチなどの製作もしています。
2015年から名栗のフィールドを広げ、「新名栗フィールド」として最高学部や男子部だけでなく、全校の活動の場とすべく推進中です。
植林に関しては、これまでに三重県紀北町海山区の植林地で最高学部がヒノキを育て、栃木県大田原市でも男子部生が植林をした実績があり、海山で育ったヒノキの材は、今後も活用する予定です。
自由学園内には立野川という小川が流れています(「新天地(畑地)」から大芝生下を通って東へ抜けている)。この川の周辺には、旧石器時代の人々の生活の跡(遺跡)が埋もれています。これまでに10回ほど、新しい建物を立てる折りなどに、発掘調査が行なわれ、住居址や土器、石器などのさまざまな道具が発見されており、学生の研究対象となってきました。
遺跡
最高学部生による発掘調査
「新天地」の立野川周辺