2年課程卒業勉強の論文を無事提出/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

2年課程卒業勉強の論文を無事提出/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

2年課程卒業勉強の論文を無事提出

2023年1月29日

最高学部2年課程2年生の卒業勉強は、学部で学んだ講義や、これまでの学園生活から学んだ内容からテーマを設定し約1年をかけ深く学んでいきます。
今年度は、「私たちにとって芸術は必要不可欠なものとなりうるか −現代における芸術の在り方とは− 」というタイトルで卒業勉強を行いました。このテーマに取り組むことにしたきっかけは、学部1年で受講した「生活芸術基礎(必修)」で「芸術は生活の中から生まれ、生活の中に帰っていきます」という言葉を聞き、さらに考究したいと思ったことでした。

提出された論文は7章構成で、1、2章は卒業勉強に取り組む背景、研究目的、そして「芸術」の歴史的変遷などの概観、3、4、5章は卒業勉強に取り組む3人がそれぞれ関心を持つ分野からのアプローチを試み、6章で総合考察を行いました。7章はそれぞれが卒業勉強をしての振り返りとなっています。

研究方法は、文献・資料調査が主となりました。指導者の金井知子先生やその他の先生方にも適宜アドバイスをいただきながら相当量の文献を読み込み、まとめる作業に協力して良く取り組んでいました。また、三鷹反転天明住宅への見学や、11月末から行われた前期課程修了研究旅行(奈良・京都)で多くの「実物」に触れたことからも多くの刺激と気付きがあったようです。そして、各自がこれまでの学園生活を振り返り、冒頭の言葉の意味をそれぞれの経験の中から見出そうという真摯な取り組みにより卒業勉強が行われたことが学園生活の集大成としてふさわしいものであったと感じています。

論文提出後は、2月の最終報告会にむけての準備に取り組んで行きます。

 

提出を記念して

 

文・写真:小田 幸子(最高学部教員)

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