私たち自主活動「ROへの挑戦」グループは、7月20日(土)、21日(日)に那須農場で活動を行い、高等部生1名、最高学部生2名、教員2名の計5人が参加した
今回の活動では、草刈り、ジャガイモの収穫と大豆の播種を行った。
熱中症が警戒される猛暑であったため、畑での作業は20日の夕方、21日の朝に行った。
20日の夕方は畑の様子の確認と草刈りを行った。6月の活動で大豆を1つ目の畑の右半分と4つ目の畑に播種したため、まずは発芽の確認から行った。昨年からの反省も踏まえて播種したこともあり、ほとんどの箇所で発芽している様子がうかがえた。ライ麦のカバークロップとしての効果もあり雑草の成育も抑えられていたが、ギシギシの成育はあまり抑えられておらず場所によっては大豆の成育が阻害されていたため除草した。


また5月に播種したトウモロコシ、インゲン、カボチャの成育の確認と株周りの草刈りを行った。インゲンは旺盛に育っていたが、トウモロコシの成育は緩慢なように感じた。

21日は朝食前にジャガイモの収穫を行った。4月20日に植えた種芋はメークイン(5㎏)と男爵(1.5㎏)で、それぞれ①ライ麦をかき分けて植える畝と②穴を掘り植える畝を作って植えた。それぞれの収量はメークイン① 9.98㎏、メークイン② 2.3㎏、男爵① 2.7kg、男爵② 1.84kgであった。しかし、それぞれの①ライ麦をかき分けて植えた方では緑色になっているのもあり、その内メークインで1.94㎏、男爵で1.54㎏を、変色が激しかったため破棄した。

ライ麦をかき分けて植えた畝では収穫の際に穴を掘る必要もないため簡単に収穫することができた。何がメークインの収量の大きな違いに影響したのか、来年以降も引き続き安定して収穫ができるように考えていきたい。


朝食後は大豆播種、草刈りを行った。大豆の播種は先月と同じ方法で播種し、通常よりも晩播にすることで違いがでるかを試験的に取り組むという目的がある。
草刈りはサトイモ、ショウガを植えてある畝とトマト、トウガラシを植えてある畝では鎌を用いて手で刈った。サトイモとショウガは虫にひどく食べられている株もあったが、比較的順調に成長しているように感じた。しかしトマトとトウガラシは移植した際の株が小さかったこともあるのか、株数が減ってしまっていた。

7月時点でまだ何も植えていない2つ目の畑の1部は刈り払い機で草刈りを行い、来月のソバの播種の準備をした。ここでは昨年末にライ麦とヘアリーベッジの緑肥を混播していたが、今月までそのままにしていたためカナムグラなどが覆い被さるように生育していた。
今回の活動は人数が少なかったが、猛暑の時間帯を避けて作業を済ますことができた。これもライ麦の被覆効果や、作業量が分散されるように作物の生育時期などをずらしたことなどがあると思う。月に1回程度しか作業をすることができないが、培ってきた経験を上手く活かして今後も栽培を続けられるように取り組んでいきたい。
文:山田周太郎(最高学部4年)・写真:最高学部4年