学部1年生のライフデザインカリキュラムの授業として行われている「職業と生き方1」。今回は、卒業生でソプラノ歌手でもある坂井田真実子さんにご登壇いただき、お話を伺いました。
坂井田さんの学園卒業後の活躍と大病を患ったお話は「卒業生100人+」で紹介されています。https://www.jiyu.ac.jp/jgs100/sakaida.html
音大卒業後、海外留学も経験し歌手として、さあ、これから!という時に全く予想することのなかった希少疾患でもある視神経脊髄炎(NMOSD)を患い下半身不随となったお話、そして、そこからどのようにして立ち直られたのか。坂井田さんは本当に気さくにそして凛々しく、食堂を縦横に車椅子を操り、学生たちに語りかけてくださりました。
そして、最後にピアノの伴奏のもと讃美歌「はるのあした」と「全ては御手のうちに He’s got the whole world in His hands」をご披露いただきました。
学生からの感想です。
「坂井田さんのお話を聞きながら佇まいを見つつ、この人は天性の人を笑顔にする力、みんなが寄っていきたくなる力を持っている人なのだと感じた。その姿を見て私は最初は自分もこんな人になりたいと思った。しかし、しばらく考えてそれは違うと思い直した。確かに私には坂井田さんのような周りを明るくする力はないのかもしれない。頑張っても手に入れられないかもしれない。でも坂井田さんにはなくて自分にあるのもがないとは言い切れない。だから私は私にできる方法で生きていけばよいのだと改めて考える時間となった。どんな人でもできることできないことがある。みんな得意なこと、できることが違うからこそこの社会は成り立っているし楽しいのだと思う」
「難病にかかって精神状態もあまり良くないのにも関わらず詩を読んで神様の存在、大いなる愛を感じられた事で坂井田さんのこころは救われたのだなと思いました。それがなかったら恐らくあんなに明るく振る舞えないと思います。
また、自身が不自由になって周りを頼った様に自分のように困っている人を今度は支える団体を作って頼られるようになったのはすごい事だと思いました」
現在、代表理事を務めていらっしゃるNPO法人日本視神経脊髄炎患者会の活動についてもご紹介いただきました。学生がこういった活動に参加して、少しでも視野を広げてもらえたらと思っています。
文・写真:小堺康弘(キャリア支援室室長)