学部3年 社会系公開合同ゼミを開催する/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学部3年 社会系公開合同ゼミを開催する/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

学部3年 社会系公開合同ゼミを開催する

2009年2月1日

社会の理解系合同ゼミ1月29日(木)の17時から18時半まで、学部棟3階中教室にて、3年生のテーマ別グループ研究「人間形成と教育」、「環境と経済・社会」、「ライフスタイル」が公開で合同ゼミを行った。


「人間形成と教育」は、今年度1年間の学びの中から、アメリカの教育思想家J・デューイの教育思想について報告した。子ども・学校・社会が有機的関連を持つ必要性を指摘した上で、自由学園の教育理念との比較や、この研究を通してゼミ生が考える学校教育のあり方も含めた報告であった。
「環境と経済・社会」からは、環境・経済・社会の3分野を統合した視点から、各自の研究テーマについての発表を行った。グローバルな視点から環境問題と経済システムとの関連を意識したものや、自由学園における新エネルギー利用の可能性といった身近なところに問題意識をもった報告もあった。
最後に「ライフスタイル」ゼミから、家計調査から見る日本人のライフスタイルの変化についての研究発表があった。内閣府の調査資料から家計の変遷をみる一方、特に食に関する社会変化に焦点を当て、日本人の生活が変化していく過程を追った。自由学園が長年続けてきた生活研究が、今後さらに発展していく可能性を感じさせる報告であった。
社会の理解系合同ゼミ 社会の理解系合同ゼミ
昨年10月の「数理モデルとインターフェイス」「自然の理解と創造」の自然系2ゼミに続き、今回は社会系の3ゼミの公開ゼミだったが、出席の教員や1年生など学生からも質問があり、また事後アンケートにも的確な指摘が多く、3年生にとっては刺激を受ける公開ゼミとなった。事前準備や運営について、さらに工夫できる余地があるが、終了後の反省会では、今後に向けて改善点などを学生が自主的に議論する姿が見られ、今後に繋がる公開ゼミになったことは嬉しい。
学際的研究を目指すテーマ別グループ研究において、専攻テーマや学年の枠を超えて議論できる場はとても貴重な機会である。この公開ゼミを契機に、さらにそれぞれの研究を深めていってほしい。

文:咲花昭嗣(学部教師) 写真:遠藤敏喜(学部教師)

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