10月26日(月)の朝7時から、雑司ヶ谷墓地において、創立者のお一人である羽仁吉一先生逝去満54年の記念礼拝が行われた。当日はあいにくの雨であったが、学園から矢野恭弘学園長、鈴木春男学部長、教員、元教員、父母会委員、4年生、2年課程2年生の60名ほどが出席した。矢野先生の司会による礼拝では、はじめに讃美歌352番を歌い、聖書コリントの信徒への手紙二3章1節から3節が朗読された。矢野先生は、元理事長でもあり文部大臣も務められた天野貞祐先生の弔辞を引用し、創立者の掲げられた理想を創立者の思いに則ってどう継承していくかをしっかり考えたいと述べた。また、羽仁吉一先生が亡くなられる9日前の礼拝で語られた「キリストの手紙に」というお話にふれ、「自由学園の手紙として卒業していくようにあと半年の生活を励んでほしい」と、出席した卒業年次生へのメッセージを語った。最後に、讃美歌536番を歌った後、出席者全員で拝礼して墓前礼拝を終えた。
文・写真:遠藤敏喜(学部教師)