卒業研究を学会で発表する/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

卒業研究を学会で発表する/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

卒業研究を学会で発表する

2016年3月11日

2016年3月5日に、人間形成と教育ゼミの河波春花、佐野雄太、須佐琴李と、数理モデルとインターフェイスゼミの三家拓也、竹島由梨は、香川大学で開催された「日本教育工学会 研究会 ICTを活用した学習支援環境・基盤/一般」にて、研究発表を行った(5名のうち2名はそれぞれ就職先の研修と大学院受験が重なったため同行せず)。

卒業研究を学会で発表する

発表の様子

発表題目は、「学生と教員が共に創る協働のための教室環境と協調のためのICTシステム」で、ゼミを越えた共同発表を行った。今回の、教育工学会の研究会は、大きな大会で、8つの会場に分かれて120の講演があったが、その中で私たちのように大学生が発表するものはきわめて稀だった。

当日は自由学園で開催された卒業研究報告会と重なっていたため、学園では、あらかじめ制作したビデオ映像を流した。ビデオは、数理モデルとインターフェイスゼミの小田切李緒が編集・制作してくれた。

研究の内容を一言にまとめると以下の通りである。

河波、佐野、須佐の研究は、最高学部生が学びに向上心を持って取り組める学習環境を構築し、主体的かつ能動的に参加できる講義スタイルを提案した。三家は、ICTがどのように学生の大学生活に影響するか、またどのように教育に活かせるのかを考察し、竹島は、最高学部生の隙間時間の有効活用促進を目的とし、最高学部のより良い環境のあり方を考え、最高学部生のためのアプリケーションの導入を提案した。

これらの研究は、来年度の学部1年生から導入される新しいカリキュラムが全学年に行き渡る2018年度に完成する計画で進めるため、現在は各ゼミの後輩へ引き継いでいるところである。

私たちは学会発表が初めてであったため、とても緊張してしまい、本番前のコンピュータトラブルなどもあり、あわただしく発表を迎えることになってしまった。しかし、皆が自分の言葉で伝えたいことをアピールすることができたのではないかと感じている。

発表の後には2人の方からコメントをいただくことができ、自分たちだけでは気付けなかったことや他大学の人たちが今どのようなことを考えているのかなど、新たな視点から物事をみることができた。発表を終えて、さまざまな議論ができたことは非常に大きな収穫であった。参加者の方からいただいたコメントや、実際の経験の中で研究や自分たち自身の課題も多く浮彫りとなった。今後、良い形で下級生たちにこの研究を引き継ぎ、最後まで精進していきたい。

卒業研究を学会で発表する

香川大学の前で記念撮影

今回の研究発表は、自分たちの力だけでは達成できなかったものであると感じ、発表するにあたって指導、協力、援助をしていただいたすべての方々に感謝したい。

文:河波春花(学部4年)
写真:咲花昭嗣(学部教員)

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