美術の授業は主に水曜と土曜に行われています。水曜日には、2~4年生の学生が日本画、油彩画、デザイン、陶芸、染織、立体の6つのグループに分かれ、専門的な作品制作について様々なことを学んでいます。美術展ということもあり、みんな気合いを入れて大作に取り組んでいます。素材の準備や管理、扱い方、段取りなど1年生の頃と比べるとすっかり手慣れてきました。4年生ともなると基本の技法を一通り学び、自分の表現を追求しています。

染織では自分でデザインした図案をもとに糸を染め、色々な種類の糸を使って生地を織っていきます
日本画では水干という岩絵具と膠をつかった絵の具を主な画材として、制作していきます。こちらの人は、一貫して水をテーマに作品を制作してきました。まだ下地の段階ですが、水干の特性を活かして、一見、水とは程遠く感じるような色を、かくし味のように地塗りにしています。

さぶろくとも言われる、襖と同じ90×180cmサイズの日本画作品
それぞれの人の特徴がでて、どのような作品になるのか、完成がとてもたのしみです!
文・写真:渡邉悠子(学部教員)