東久留米市の生物多様性地域戦略のプランづくりが今年度、市の環境審議会(会長:杉原)を中心に動きはじめている。その生物の基礎調査には学園も協力して行っており、調査の中間報告とプランづくりのアナウンスをかねて、9月10日にキックオフ・シンポジウムが行われた。農業の盛んな東久留米の取り組みへのヒントがないかということもあって,トトロの森の保全や谷戸田の復元を行っているトトロのふるさと基金の関口伸一氏に講演をお願いし好評であった.

キックオフ・シンポジウムの様子
生物多様性の保全には、生物の保全と生息地(ハビタット)の保全がセットで行われる必要がある。東久留米市の生息地は変化バラェティがある。平坦な武蔵野台地面の樹林地・農地に加え、5万年ほど前に古多摩川が流れていた谷(そこに立野川・落合川・黒目川)が流れている)、その縁崖林や湧水、河川などがある。
学園には、地形的にこれらが揃っているが、学園の中を流れる立野川の源流域(向山緑地)の保全活動を、市民とともに行っている。市と保全活動や調査などに関するボランティア協定を締結している向山緑地・立野川勉強会である(学園は法人会員)。
9月18日に行われた市の南部地域センターまつりでは、保全活動資金を得るために恒例の焼きそばの調理販売を行った。南沢フェスティバルと重なったが、今年も環境と経済・社会ゼミの学生も参加し、200数十食を買っていただいた。

焼きそばを調理販売するゼミ生
文:杉原弘恭(学部教員)
写真:角田望(男子部教員)・大塚ちかこ(学部教員)