
東久留米市 南沢水辺公園
夏休み最後の8月29日(月)に、最高学部生ボランティアで、「JIYUアフタースクール自由学園近くの自然再発見!~南沢水辺公園で昆虫探し&落合川遊び~」に参加した。アフタースクールのスタッフのもとに、下見や打ち合わせを重ねて準備をしてきた。当日は、台風のため天候が心配されたが、公園ボランティア「南沢水辺公園のなかまたち」の皆様のご協力によって無事、実施することができた。東久留米市の南沢水辺公園は、南沢氷川神社の東側にあり、落合川と南沢湧水の流れの間にある。10余年前の土地造成後、市民ボランティアによってつくられてきた。
当日は台風の影響もあり、参加は1年から3年の11名、スタッフはアフタースクール担当者2名と学部の学生3名と教師1名の6名、合計15名で自由学園から落合川ぞいに歩き南沢水辺公園に向かった。水辺公園では、4名のボランティアの方々に迎えていただいた。

南沢湧水
まず、公園の説明のあと、アブラゼミとニイニイゼミの成虫を雄と雌にわけて観察した。また、8月に行ったセミの抜け殻の分布調査で、クワの大木の周りに集中していたが、それは8年前当時、そのクワの木が唯一の大木であったことが原因と考えられるとの説明をうけた。セミが成長するまでには、子どもたちの成長と同じくらいの時間がかかっていることに、大人も子どもも、興味深くお話をうかがった。そのあと草むらでバッタなどの昆虫を採集し観察した。ほちゅう網と虫かごも人数分、用意してくださり、子どもたちは大喜びだった。また、公園を回り、植栽されている食草で育っているチョウ類の幼虫や蛹を観察した。

クワの木の下で
プログラムの後半は、南沢湧水の流れに入り、周辺の動植物や透明な水とそのなかのいきものを見ながら上流へ歩いた。東久留米に多い湧水にすむ生物を紹介していただき、湧水のなかの魚類をみせていただいた。魚類は、子どもたちにわかりやすいようにふたのある容器に入れ、下からのぞきこみ、顔や腹部がよくみることができた。また、湧水をいれた容器にできた水滴から、気温より湧水の温度が低いことが実感された。昼食も水辺公園でボランティアの皆様と一緒にいただく予定であったが、天候の関係でしののめ茶寮での昼食となった。

湧水の魚類観察
往復では少雨のなかを歩いたが、現地では雨があがり、晴れ間もみられた。水辺公園では、テントを含め、子どもたちを暖かくむかえ、丁寧に心を尽くした準備をしてくださっていた。終了後、子どもたちと幸せな時間をすごしてうれしかったといっていただいたことが、心に残っている。なお、公園で、「このベンチは、最高学部自主研究『公共の場に手作りベンチを置く』グループの学生さんに作ってもらった。植林地の間伐材をつかった手作りベンチだ。」と「南沢水辺公園の仲間たち」からお話をうかがった。
今回は、最高学部の先輩たちの交流の先に新しい一歩を踏み出すことができたとうれしく思っている。
文:柏木流音(学部1年)