新名栗フィールド労働への女学生初参加/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

新名栗フィールド労働への女学生初参加/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

新名栗フィールド労働への女学生初参加

2017年1月23日

12月27日(火)、新名栗フィールド(上名栗、男子部19回生柏木正之氏より提供の山)での労働に参加した。1950年に名栗(正丸峠)での植林・育林の労働が始まって以来、初めての女子学生の参加であろう。指導の教師、男子学生らと共に,伐採した樹木の測定、サンプル採取などを行った。

最高学部の男子学生による労働は、2015年に海山から新名栗フィールドに場所を移し、年7回ほど樹林の手入れや土地の境界確定調査などが行われている。現在この活動は男子学生のみが参加しているが、女子学生の参加の可能性も、「山での勉強は、労働・静思・研究」(羽仁吉一先生)のうちの研究および社会貢献活動の強化とともに以前から検討されていた。

今回の活動では12月22日~28日の労働期間のうち27日に、宮嶋望さん(共働学舎代表、男子部30回生)の現地指導による新月伐採のデータ収集と、今後の研究方法を模索する目的で女子学生も交えて活動を行った。あいにくの雨天だったが、宿泊拠点の(一社)名栗すこやか村(柏木正之氏代表)の古民家に到着した頃には雨も小降りになっており、支障なく活動を行うことができた。

冬の新月伐採の効果(水分・糖類が少なく虫が喰わない)を確かめるための調査の最初として、伐採したヒノキ・スギの全長、直径、含水量を計測し記録した後、糖類の測定のために材の輪切りサンプルを学園に持ち帰った。この調査は4月までに比較調査などが行われることになっている。

山は雨の直後で足元が不安定だったが、無事に調査を終了することができた。今回、伐採には直接加わらなかったものの、測定においては急斜面を登攀し、材の重い輪切りサンプルを持って山を登り下りするなど、労働にも貢献したと思う。

新名栗フィールド労働への女学生初参加

名栗の山にて

今後、女子学生が加わり最高学部の学生が一丸となって、名栗での育林活動や地域の活動に参加することができる可能性が見えたように感じる。

文:大塚萌(学部3年 環境と経済・社会ゼミ)

一緒に参加したゼミ生のコメント
女子学生の新名栗フィールドでの労働は初めての試みだったが、雨後の急斜面での作業も、女子部時代の遠足の山登りや自然探索実習の経験もあって無理なく行えていた。育林を身を以て体験することや、農山村の古民家での生活はなかなか経験できることではないので、今後も興味のある女子学生が新名栗労働に参加し、名栗の自然の空気を目一杯吸ってくれれば良いと思う。

文:松島耕太(学部4年 環境と経済・社会ゼミ)

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