秋期試験が近いせいか,私の担当している「代数学」を受講している1年生が,この頃よく質問に来ます.
質問内容は「この問題が解けない」「ここの証明を教えてほしい」というのがほとんどですが,中には「最初から全部教えてほしい」というツワモノ学生もいます.こうなってくると質問と言うよりも補習という感じです.
今日も夕方にひとりの女子学生が質問に来たのですが,LINEで仲間を呼び,ひとり増え,ふたり増え,次第に研究室は満室となりました.そのうち,私ひとりではさばききれなると,いつの間にか互いに教え合うようになっていました.下は,出番がなくなったので撮影した,教え合っているところの写真です.

学生同士が教え合う
学生同士で教え合うアクティブラーニングは,いくつかの大学で報告事例がありますが,自由学園では昔から普通に行われてきたように思います.それは学部ではなく,中等科・高等科ですでに身に付けた,自然な学習スタイルです.背景には自由学園の”自労自治”の精神があり,ただの教授法ではない深みがあると感じています.
この日は3時間くらい,この「勉強会」は続きました.
文・写真:遠藤敏喜(学部教員)