学生からのリポートです。
6月12日
ヴァヴェル城は中には入らずチケットを買わずに無料の範囲で外観を眺めて満足した。
ポーランドにあるバラは種類が日本よりも豊富で、植えるのにもあまりお金がかからなそうだと感じた。同じ色が広がっている。
カジミェシュ(ユダヤ人ゲットー)にて中東料理を食べた。
ふらりと本屋に入ってみた。日本の本とデザインが全く違う製本。紙質や大きさ、デザイン、見た目、文字列など。
文庫本をみない。小さいサイズの本が全くない。
日本の本屋さんと違って本の置き方が自由で建物のこだわりもある。内装などが、またここはいろんな年代の人が来ることができるようにさまざまなジャンルが置いてあり、ソファーなどもあって快適そうだ。
街を巡りながら思ったこと。
地震や災害が起きないから街の建物の文化がそのまま残されているのかもしれない。それとも国が文化を残すという政策をしているからなのか?密接に建物が建っているから一つを取り壊そうとするとお金がすごくかかるから建物がこんなに多く残っているのかもしれない。
疑問に思ったことを先週まではポメラニアン大学学生に英語ですぐに質問できていたのに、今は学生がいないので疑問に思ったことを聞ける人がいない。それによってただの旅行になるか、より深い学びになるか大きく変わってしまうことがよくわかった。だからそういう意味で、現地の人がいるかいないかでは心強さもかなり変わってくるし、よりよい学び、旅行になるんだなと感じさせられた。
日本美術技術館では、版画体験をさせてもらった。版画の工程は5段階に分けられて、これを全部刷ってかつ重ねて細かいデザインを作れた昔の版画家たちは本当にすごいんだなと思った。
夕方からは、クラクフにあるサンスター日本語学校を訪問し、授業に参加して生徒の皆さんと交流した。やさしい日本語を使ったフルーツバスケットをしながら、ゲームの中で習った日本語を使ってみるという授業だった。
ポメラニアン大学生たちと関わった時にも彼らがゆっくり話してくれていたことをあらためて思い出し、今回は日本語学校の生徒を前に自分も同じようにゆっくり話すことで相手が理解できるんだなと、ようやくポメラニアン大学学生のありがたみと相手の気持ちがわかった。サンスター日本語学校の生徒たちは日本語の勉強を始めようと思ったきっかけは人それぞれだが、やっぱり日本の文化であるアニメを通じて海外に広がって、その興味から日本語を勉強しようという意欲が出ることがすごいと感じた。
文・写真:尾辻嶺(最高学部1年)