1990年よりスタートしたネパールワークキャンプは、途中コロナでの中断が3年ほどありましたが、35年目を迎えます。今年度は、まとめの作業として、現在まで行ってきた植林地の一部を調査することや、活動地域でのインタビュー調査を行います。また、例年行ってきた現地で交流も行う予定にしています。今後、何回かにわたってキャンプの様子を学生の日誌や写真を交えてお伝えしていきたいと思います。(文:神 明久)
学生の日誌より
8月1日・2日
成田空港第二ターミナルに20時に集合。学生16名と先生3名の計19名は保護者の方と奈良先生に見送られながら日本を発った。ネパールのトリブバン空港の出口のところでいつもお世話になっているグリーントラベルのビノードさんたちにお出迎えいただき、車でバートバティーニというスーパーマーケットへ向かった。車内では皆初めて見るネパールの景色一つ一つに驚き、あれは何だ、これはこうだと口々に話し、ネパール語の講義を取った人たちは看板のデバナガリー文字を読んでみたりして過ごした。
買い物を終え宿舎に着くと、まず食堂に案内されて軽食(カジャ)をとった。鶏肉と野菜のヌードルとヨーグルト(ダヒ)が我々のネパールで最初の食事だった。少し時間をおいて、夕食にいただいたのはネパールの最もポピュラーな料理、ダルバート・タルカリ。マンゴーもたくさんいただいた。昨年の調査はマンゴーの時期から外れていて食べることができなかったので、とても楽しみにしていたため初日から出てとても嬉しかった。準備不足などで至らぬところもあったが、無事ネパールにつくことができたことに感謝し、3週間のワークキャンプを精一杯やり遂げたい。 (学部4年:二宮 新)
8月3日
今日はワークキャンプのフィールドの一つであるゴサイクンダを見学した。今回のワークキャンプは初めて参加する人も多かったため、皆初めて見るネパールの自然と、植えられた様々な樹木に興味津々であったように思う。ネパールワークキャンプの基礎を知る事1日であったと思う。
午後のゴサイクンダの見学が終わってからは各自で自由行動となり、私は数人とバネパの街へ出かけた。ここまでは、ネパールにいるのだという感覚はあまりなかったが、街に出ることで一気に「自分はネパールに来たのだ!」という実感が湧いてきた。
匂いや街並み、食事など、全てが私にとって新鮮で飽きることがなく、色々な感覚でネパールを楽しめたように思う。まだまだ慣れないことも多く戸惑うことばかりだが、その中でも色々な感覚を研ぎ澄まして、多くのことを学び、実りのあるネパールワークキャンプにしたい。(学部3年:丸原 歩)
写真:ワーク参加学生