『生活美術』講義の今年度最後の写真課題の講評会を行いました。展示場所は食堂。ここには毎日昼食の時間に、学部の学生、教職員が一堂に会します。
各自でテーマに合わせて選び、準備して来た写真作品を1人ずつのエリアごとに設置していきます。ただ壁面に並べるのではなく、どのような配置が作品の主題に適しているのか、どう見せたら1番伝えたいことが伝わるのか。それぞれ工夫しながら展示しました。

工夫しながら壁面に作品を並べる
この課題のテーマは『私の街』。3点以上の組み作品であることが条件です。自分の通学路から発見した要素から出発し、それぞれの視点で掘り下げ、作品として展開していきました。
街の様子だけに限らず、様々な切り口で制作された作品たち。なかには海外に研修中の人からも作品が届き、日本の街並みとは違った色彩の作品も並びました。作品を作ったままで終わらせず、公の場所に展示し、制作意図を自分の言葉で述べることによって、あらためて自分の作品がどう見えるのか、客観的に振り返る機会となりました。

制作意図を語る学生、聞く学生
作品は、3月まで学部食堂に展示されていますので、作品に添えられた言葉と合わせて、是非ご覧いただければと思います。
文:渡邉悠子(学部教員)
写真:渡邉悠子・遠藤敏喜(学部教員)