数理モデルとインターフェイスゼミ所属の最高学部4年黒沼菜奈は3月3日に教育工学会で口頭発表を行った。
学会では「裁縫とICTツールの活用」に関する発表を行った。自由学園のことを知らない方が集まっている新たな環境での発表はとても緊張した時間であった。本研究のテーマになっている「裁縫」という表現は自由学園ならではのものであったため、はじめにこの言葉を使用した意図を説明し、自由学園と裁縫について理解していただいた。発表を聞いてくださった方々が私の言葉1つ1つに頷き、最後までしっかりと聞いてくださったため、緊張もほぐれて落ち着いて発表することができた。
質疑応答では、制作したウェブアプリケーションの共感の声や改善案を頂くことができた。また、自分の研究ではなく、数理モデルとインターフェイスゼミの今までの研究についても少しお話できたので、会場にいらした方に自由学園の研究を知ってもらうきっかけを作ることができた。
社会に出ると自分の発言を聞いてもらえること、発言の機会が与えられること自体が貴重になるだろう。今年度1年間研究を重ね、最後に自由学園以外の人にも発表を聞いていただき意見をもらえたことは私にとって有意義な経験であった。
当日は学校で4年課程業卒業研究報告会が開催されていたため、学校の発表は同じゼミの4年生に代読していただき、午後から学校に戻って報告会に参加した。
文末であるが、本研究は様々な方のご指導とご協力があったからこそ成しえたものであり、学会の発表と学校の報告両方に参加できたことも先生、そしてゼミ生がいたからである。この場をお借りしてお礼申し上げたい。
文:黒沼菜奈(学部4年)
写真:中村佐里(学部・女子部講師)