フィールドサイエンスゼミの4年生が土木学会全国大会で口頭発表をしました/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

フィールドサイエンスゼミの4年生が土木学会全国大会で口頭発表をしました/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

フィールドサイエンスゼミの4年生が土木学会全国大会で口頭発表をしました

2019年9月26日

2019年9月3日に香川大学(高松市)を会場に開催された土木学会全国大会・第73回年次学術講演会で、フィールドサイエンスゼミ所属の柏木流音さん(4年生)が卒業研究として取り組んでいる研究内容の一部を口頭発表しました。発表題目は「浅層地下水の影響下にある谷地の開発における最適な地下水排水工法選択に資する事前的調査の有効性」です。

フィールドゼミが土木学会全で口頭発表

発表の様子

柏木さんは男子部・学部を通じての部活動経験(テニス)から、自由学園南沢キャンパスのテニスコート(クレイコート)のコンディションが不安定(湿潤・過乾燥)であることに着目し、原因の究明並びに改善策の提案を目的に、3年次より土壌水分や地下水位等のモニタリング調査を行っています。今回の発表はその内の地下水位観測による成果についてまとめました。質疑応答では「周辺地域のマクロ的な地下水流動との対応関係についても示す良い」といったコメントをいただくことができました。

柏木さんは「土木学会は分野も広く参加者もとても多く驚きました。発表準備の過程や本番での質疑応答を通じて、自分が取り組んでいる研究を客観的に見つめ直す機会になりました。」と話していました。

フィールドゼミが土木学会全で口頭発表

発表を終えて

また現地でのフィールドワークも実施しました。讃岐地方では出水(ですい)と呼ばれる扇状地湧水や、建設中の椛川ダム、土木遺産として名高い満濃池、国の特別名称である栗林公園等を視察しました。

フィールドゼミが土木学会全で口頭発表

出水(湧水)を観察する

フィールドゼミが土木学会全で口頭発表

満濃池にて

なお、土木学会の年次学術講演会における「自由学園最高学部」名での発表は1975年の木下良作先生(男子部3回生)以来44年ぶり(吉川調べ)のことです。今後も最高学部では、自由学園のキャンパスや周辺地域の環境をフィールドした実践的な研究を展開し発信して行きます。

文:吉川慎平(学部教員)・写真:吉川慎平・小田幸子(学部教員)

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