水源の森の若返り①
地域の一員として、最高学部生が地域の保全活動に関わっています。その活動を数回に分けてご紹介します。
自由学園を流れる立野川(一級河川黒目川の支流)の源流域である向山緑地(東久留米市南沢)は、北向きの縁崖林で在来の野生植物が多く生育しています。現在は、市民ボランティアの「向山緑地・立野川勉強会」(N P O法人 南沢シュタイナー子ども園と(学)自由学園が団体会員)が緑地の保全に取り組んでいます。また東久留米市が,2019年度から2023年度にかけて、東久留米市の森林環境譲与税充当による「向山緑地若返り事業」を始め、この緑地周辺の自然、水源の森を今後も守り続けるための一環として、樹木の高木剪定や伐採が行われています。


(2021年6月18日撮影)
自由学園では、かつては入学した生徒達が必ず訪れる場所でした。最高学部(大学部)では、1,2年次の生活経営研究実習「庭園・自然環境:草本・潅木(旧 自然誌・環境)」グループの学生が、自由学園南沢キャンパスの参照地として、2009年から毎週動植物の観察調査を続けけ、「向山緑地・立野川勉強会」の方々と共に保全を行っています。また3,4年次のテーマ別グループ研究「自然の理解と創造」ゼミ(2009年度〜)、「環境と経済・社会」ゼミ(2012年度〜)、領域横断研究「フィールドサイエンスゼミ」(2020年度~)の学生も、向山緑地を一つのフィールドとして地域の方々にご協力いただきながら卒業研究に取り組んでいます。

文・写真 柏木めぐみ(最高学部特任助教)
関連記事(外部リンク)
広報ひがしくるめ 令和3年3月15日号(第1277号)4面
「市内の自然環境を守るボランティアを紹介します」で向山緑地・立野川勉強会が紹介されました。
https://www.city.higashikurume.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/075/03031504.pdf
広報ひがしくるめ 令和3年3月15日号(第1277号)2面
「令和3年度施政方針(概要)」で「向山緑地若返り事業」について明記されています。
https://www.city.higashikurume.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/075/03031502.pdf