全実習グループが参加しての合同活動が行われる/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

全実習グループが参加しての合同活動が行われる/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

全実習グループが参加しての合同活動が行われる

2021年10月16日

10月15日(金)3限目に、最高学部1・2年生活経営研究実習の全グループが参加した「合同藪整備」が行われました。


この活動は、日常的な管理が行われにくい図書館と新天地の間の区域を一緒に整備しようとの農芸グループからの提案で、2013年に農芸グループと樹木グループが行ったことが発端です。野生植物観察実験区も隣接していることから、3~4年前から草本・灌木グループが、昨年からは図書館横花壇を行うようになった図書・記録資料グループが参加することになりました。今年は農芸グループからの提案で、さらに温室の自動観測装置で連携している資源・エネルギーグループと、新天地のキクイモや大豆の利用で連携している食グループも加わって、全グループ合同の活動となりました。


15日はお天気も良く、学生と実習担当教員約40名が農芸と図書・記録資料、草本・灌木と資源・エネルギー、樹木と食が3つの小グループに分かれ協力して仕事を進めることになりました。最初に草本・灌木グループから気を付けて欲しい植物についての説明があり、リーダーからは「道具の管理と安全に気を付けて」との注意があり、約1時間かけて鬱蒼としていた場所がすっかり明るく整備されました。

作業の序盤、ツルに覆われた植え込みを前に
学生と指導者が共に働く
終盤に近く,整備が進みツルや雑草が除去された

農芸グループリーダー学部2年の荻原洸志郎さんは
「今回全グループ合同で薮整理を行ったのは、普段野外での活動を行わない3グループ(図書・記録資料、資源・エネルギー、食)の人達が、農芸や草本・灌木、樹木という野外での活動を主としているグループが、日ごろどのような環境で活動をしているのかを経験し感じてもらうためだったと考えています。普段別々に活動しているため、それぞれの活動のつながりや目的などを実際にやってみて考える機会、というのがあまりありません。それぞれの活動の実際を知ることで、他のグループ活動を見るときの視点も変わると思います。また、全グループ合同でこうして活動出来る前例ができたことで、新しいことに挑戦する心理的なハードルも多少は下げられたかなと思います。
実際に活動してみて印象に残ったのは、皆が楽しそうに活動できていたことです。普段別々に活動している分、いつもと違うメンバーで活動できることが、楽しかったのかもしれません。しかし、なによりも皆で協力して一つのことに取り組むという一体感が、前向きな気持ちや楽しさにつながっていたのではないかと思います。
今後は、ぜひこういった全員で力を合わせる活動や、他グループとの連携が増えて行けばと思います。そうすることで、より大きな課題を解決することができるし、なによりも皆が楽しみながら、前向きに、自分たちで考えながら、学園の環境を良くしていけるのではないかと思います。」と語ってくれました。

作業終了間際に、確認を行っている様子

また、農芸グループの指導者の千原正子先生も「グループ間の連携による活動の発展は、生活経営研究実習の目標の一つだと思いますが、本活動は外活動3グループの各実技を、内活動3グループに参加してもらった点でも意義深く、今後各グループの実技を共有することで、全グループの各活動がより向上することも期待します。この8年、農芸グループが主催し司会進行していますが、主催を輪番にしても良いと思いますし、全グループ主催の様々な企画が発案されるのも良いのではないかと思います。」と話されました。

作業終了後、小グループで集まり道具の確認


文:小田幸子(学部教員) 写真:奈良忠寿(学部教員)・内藤悠太(学部2年)

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