2022年11月15日(火)、土木学会関東支部主催の「土木の日現場見学会」にフィールドサイエンスゼミの3名が参加し、現在2023年の開業に向けて建設が進められている、栃木県の「芳賀・宇都宮LRT」の建設現場や車両基地を見学しました。LRTとはLight Rail Transitの略で、次世代型路面電車システムと訳されます。
芳賀町と宇都宮市では、人口減少など新しい時代を見据えたネットワーク型コンパクトシティ構想の核として、全線新設のLRTを整備を進めています。このような路面電車の新設は75年ぶりとも言われています。当日は、車両基地にて宇都宮市と宇都宮ライトレールの担当者の方からご説明いただき、充実した見学会でした。



フィールドサイエンスゼミでは、「本物に触れる」という自由学園の教育理念のもと、テーマに応じて関連する分野の学会への所属を推奨しています。そのメリットとして、当該分野のジャーナルの購読や大会等での発表資格が得られるほか、学会によっては会員向けのセミナー、今回のような見学会等の情報を得ることもできます。ほとんどの学会は年会費が必要ですが、学生割引を設定している学会が多く、また最高学部には研究奨励金制度があり、応募し受給できればこうした費用にも充てることができます。
ゼミではこれまでも積極的に学会(大会)への参加と発表を行って来ていますが、現場見学などの機会はコロナ渦で中断されている状態でした。今年度は各方面の尽力で3年ぶりに再開され、参加することができました。今後も「旬な現場」を見ることを積極的に進めていきたいと思います。
なお、最高学部の講義「都市環境工学(吉川担当)」では、私達の暮らしを底支えする社会インフラについて学んでおり、11月17日(木)はちょうど「鉄道インフラ」を扱っているタイミングであったため、参加した学生から「芳賀・宇都宮LRT」について紹介してもらいました。

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宇都宮ライトレール株式会社(別サイト)
文・写真:吉川 慎平(フィールドサイエンスゼミ主任)