2025年3月17日(月)から19日(水)に札幌市に位置する北海道大学札幌キャンパスで開催された第59回日本水環境学会年会で、学部教員の吉川がポスター発表しました。発表題目は「海外旅行ガイドブックにおける諸外国の飲料水情報に注目した網羅的調査」です。


今回の発表要旨は次の通りです。
日本は水道水を直接飲用可能な国ですが、こうした国は世界でも極少数といわれています。本研究では諸外国の飲料水の状況について、複数の海外旅行ガイドブックに情報が掲載されていることに注目しました。これらは日常的に比較的安全な水を享受している国内在住の海外渡航者に向けた情報という点で統一的であり、網羅的に調査し情報を集約することで、世界的な状況の一端を捉えられるのではないかと考えました。今回は中間発表として、集約した情報からみえた傾向、今後の課題について示しました。
多くの方が足を止めて発表を聞いてくださり、諸外国の水道水の状況等について意見交換をすることができました。


会期中の18日に開催されたエクスカーション(現地見学会)にも参加し、北広島市の「アクア・バイオマスセンター北広島(周辺地域の下水汚泥及び生ごみ等を受け入れ、乾燥汚泥肥料を製造する施設)」と、同市の「共栄調整槽(Fビレッジに隣接した水道水の配水施設」を見学させていただきました。
3月とは思えない積雪の中でしたが、その他にも札幌市豊平川さけ科学館、サケのふるさと千歳水族館などを視察し、大変有意義な機会となりました。


文・写真:吉川慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)