2月18日(土)に,今年度最後の,地球市民教育フォーラムが開催されました.
最高学部は,このフォーラムを学生の必修科目(特別講義)と設定し,全学生とも年3回の出席を卒業の要件としています.この特別講義を通して,地球に住むすべてのいのちの持続可能性の観点から,よりよい社会を創り出していくために必要な視座を獲得します.
今回は哲学者の山本芳久先生(東京大学准教授)と宗教学者の大貫隆先生(東京大学名誉教授)の講演でした.キリスト教とイスラム教の視点からお話いただきました.
学生からは次のような感想がありました.
・異国の歴史と文化を理解することは友好の第一歩である(4年男子)
・ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も信じる神は同じである.神の解釈はそれぞれ自由であり,間違いなどない(4年男子).
・自分の関心だけに留まらず,視野を広げようとすることがまさに現代社会に必要なことである(4年女子).
・いのちが尊いあずかりものであるという考え方は宗教を越えて分かりあえるものではないか(4年女子).
・コーランを初めて知った(3年男子).
・何も知らないまま批判しない.そして間違った情報を流さないようにしたい(3年女子).
・宗教を私たちの生活のどこにおくか考えた(2年男子).
・これまできちんと聞いたことがなかったイスラム教の話が印象的だった(2年女子).
文:遠藤敏喜(学部教員)
写真:花井聖仁(学部4年)・田中悠貴(学部1年)