国際協力コンサルタントの森川ひかりさんによる特別授業、「多文化社会を生きるとは」が、自由学園最高学部1年生に向けて1月15日に行われた。講義はオンラインでアメリカ在住の森川さんと中継して行われ、将来を担う若者に対して、「異文化」はもはや実態に合わず、「多文化」に変化している、その多文化の現場に生きるとは何かということについて、お話を展開された。 森川さんは、自身が約30年間身を置くアメリカでの生活から、多様な社会についてとその社会が造られるためのシステム、そしてさらには多様な社会を映す 考え方の多様さについても述べられた。考え方の多様さには、自分らしく生きる社会という価値観がアメリカには基盤にあり、失敗はおそれるものではなくむしろその失敗から学ぶのだ、という日本とは異なる視点が数多くあることが、お話から伺えた。これまでにない見方を学べるひと時であった。

文責:関根亜美(最高学部1年)
写真:室永優子(最高学部教員)