音楽会の前日/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

音楽会の前日/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

音楽会の前日

2006年11月29日

音楽会の練習いよいよ明日の11月30日は東京芸術劇場において第28回自由学園音楽会が開催される。

今日は、朝の礼拝前、礼拝後1時間目の授業が始まる前、昼食後、午後それも暗くなるまで、コーラスのパート練習が随所で行われていた。それは歌っている学生自身が、誰よりも遅れを感じていたからであろう。


自由学園の音楽会は4年に1度開催される、初等部から学部までの大コラボレーションイベントである。学部は、吹奏楽と弦楽オーケストラに所属している学生とコーラスを受講している学生が演奏に参加する。
音楽会は、平素の練習や授業の成果を披露する場であるが、もちろんそれだけでは足りない。学生は、時間が許す限りの練習を重ね、譜面を何度も読み、CDを聴き、曲や作曲家について勉強をして、友人と議論をして理解を深めていた。すればするほど課題が見えてくるのが現状であったであろう。もちろん決して音楽のみに専念できる環境であったわけではない。何かをおろそかにしたり犠牲にした上での成果ではない。自由学園の生活を大切にした上での積み重ねである。
音楽会の練習  音楽会の練習
音楽会の練習  音楽会の練習
学部2年生は、音楽会を裏から支える常務のリーダークラスとして、男子部や女子部の生徒たちと力を出しあって、力を出してきた。毎週の会議を通して、チケットやプログラムのデザイン、当日までの練習や準備のスケジューリング、控え室のこと、受付のこと、食事や服装のこと、など運営に関する様々なことを考えてきた。リーダーの禰寝碧海くんと野本詩乃さんは次のように語る。
音楽会の練習いつも皆が音楽を大好きになればよいと考えてきました。音楽に没頭することで、本当の自分と向き合うことが、そして人を尊敬することを知ることができると思っています。だからいつも準備する側の人たちにも元気に音楽に向き合って欲しいと思っていました。そういった意味でいつも「元気に」と呼び掛けてきました。力が及ばない所もあったと思いますが、みなさんの助けにより、良い準備ができたと思っています。明日は最高の音楽会になります!

文:遠藤敏喜(学部教師)
写真:渡部俊太郎(学部2年)

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