東久留米市環境シンポジウム(平成の名水百選選定記念)/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

東久留米市環境シンポジウム(平成の名水百選選定記念)/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

東久留米市環境シンポジウム(平成の名水百選選定記念)

2009年4月5日

東久留米市環境シンポジウム2008年度東久留米市環境シンポジウムが、2009年1月24日(土)10時~16時に東久留米市庁舎で東久留米市役所環境部と市民環境会議の共催で開かれた。市民の方々とご一緒に、学園からは最高学部と男子部が参加した。
市庁舎1階屋内広場では、市民環境会議 水とみどり部会主催で、東久留米市内の「落合川と南沢湧水群」が環境省の「平成の名水百選」に選定された記念イベントが終日行われた。これは、環境省が2008年7月に開催された洞爺湖サミットにちなんで水環境の一層の推進を図ることを目的に選定したもので、東京都では「落合川と南沢湧水群」が唯一選ばれた。


パネルには最高学部の自然誌・環境グループ、男子部川管理グループOB、資料室が協力して、落合川と周辺環境の変遷、落合川における学園教育、自由学園内を流れる立野川(落合川支流)、折口信夫作「輝く窓」の紹介を展示した。詩「輝く窓」は、折口先生が1953年に自由学園に献呈され、この地でいにしへより守られてきた水と共にある風景を「音響くせせらぎの音」「忘れ水」と詠み、武蔵野の豊かな自然に息づく自由学園がうたわれている。「落合川と南沢湧水群」を守ってこられた方々への感謝の気持ちを市民の方々と共有したいと、吉岡堅二画伯による武蔵野のスケッチとともに掲載された雑誌『婦人之友』の記事(昭和28年2月号)と後につくられた額の写真を展示した。
東久留米市環境シンポジウム 東久留米市環境シンポジウム
 最高学部と資料室の展示 写真右は「輝く窓」
そのほかに、学部生が2008年の美術工芸展に展示した学園の樹木の廃材からつくった机と椅子を展示した。男子部生は、この前の週に落合川の親水イベントに活躍したカヌー作りの実演をした。これらは、美術工芸展に来会された方々から大変熱心なご希望をいただき、実現の運びとなった。
市庁舎の市民ホールでは、午前には屋内広場の展示とあわせて「平成の名水百選」記念を記念した南沢湧水についての報告会と講演会がひらかれた。午後には、市民環境会議くらし部会主催の子ども版 環境ワークショップ「夢の環境将来像づくり」が開かれた。まず、くらし部会の地域学生として活動している最高学部3年の伊藤玲さんが「しろくまを救うために出来ること―10年後の夢の環境将来像をみなで一緒に考えてみよう」とよびかけた。つぎに、川管理OBで2年の鈴木雄紀君と1年の古川太一君が過去10年の東久留米市内河川の水質調査結果から川がきれいになってきていることを自分たちも参加した経験もあわせて報告し「10年後、川はどうなっている?」か考えてみようと参加者に問いかけた。そのあと、参加者はグループに分かれ10年後の夢の環境将来像を考え発表した。わたしたち自然誌・環境グループや図書記録グループの学生も、子ども達を中心とした市民の方々と一緒に「未来の地球や宇宙」についてまで考え、貴重な機会をもった。
東久留米市環境シンポジウム 東久留米市環境シンポジウム
 環境ワークショップ プレゼンテーションの様子
この日は、朝9時から夕方17時まで市民の方々とご一緒に活動し作り出し、学んだ一日であった。あらためて地域にある学園で学ぶものに求められているものの大きさを感じた一日でもあった。すべての後片付け終了後、皆で記念撮影をした。あらたな一体感を強く感じた。
東久留米市環境シンポジウム
 記念撮影

文:勝又由貴(学部2年) 写真:八木顕人(学部2年)

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