学園でコケの研修会が行われる/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学園でコケの研修会が行われる/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

学園でコケの研修会が行われる

2014年10月1日

森林インストラクター東京会(FIT)が主催するコケの研修会が、9月28日(日)に自由学園を会場にして行われた。講師はミュージアムパーク茨城県自然博物館学芸員の鵜沢美穂子氏である。

20名の受講者とFITのスタッフを合わせ23名が来校され、コケについての研修を行った。はじめに鵜沢講師から、コケとはどのような植物か、分類や生活環についての講義を受けた後、野外観察に移った。学部棟周辺、事務室前の梅林、初等部校舎側などで、コケがどのような環境で生活をしているのかを確かめながら観察を行った。お天気にも恵まれ、受講者の皆さんは大変熱心でコケ以外の学園の植物にも関心を示されていた。野外観察の後、室内で実体顕微鏡を使い、さらに詳しい観察を行った。この日は20数種のコケ植物を観察することができた。

学園でコケの研修会が行われる

コケの研修会の様子

学園内の草本および木本植物については、以前から研究対象として調査も進められているが、コケ類についてはまとまった調査などは行われたことはないようである。今回、28日当日と下見の2回の観察で、約30種のコケを確認することができた。

FITのこの研修会に自由学園最高学部が協力するかたちで、学園の教員と学部生数名が共に学ぶ機会をいただいた。日頃見慣れた私たちの足元や草木の間で生きているコケの存在に改めて気づき、関心をもつきっかけを与えられたことに感謝したい。

文・写真:小田幸子(学部教師)

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