自然誌・環境グループ(最高学部学園特別実習)が、2014年秋の自然観察会を10月31日に開催した。当日雨が心配されたが、秋らしい清々しい天候に恵まれ、大勢の方々を紅葉の始まる学園にお迎えした。この自然観察会は、春と秋の年に2回行っている。生徒・学生が手入れしている緑と水が豊かな学園のキャンパスにお客様を迎えて、ご一緒に自然を観察し楽しむ会である。
観察会は、1・2年生を中心に準備し、当日に3・4年生も加わった。1グループにお客様10名程と学生2名で、学園内を観察して回った。時間は、1時間と短いが、武蔵野の在来植物を中心に、秋深まる自然をみていただいた。

(左)記念講堂前 池 セキショウ(右)ウバユリ

(左)図書館横 学生が写真で説明(右)セキヤノアキチョウジ
植物の変化をお客様に伝えるため、イチリンソウやオニバスの成長の様子などを写真とともに説明した。学園の自然を日頃から身近に観察し、手入れしている学生だからこそもてる視点を大切にしている。
今回は観察会の前週に木枯らし一号が吹き、ウバユリの果実が乾燥によって割れ始めた様子を実際にみることができた。植物の変化を実物で紹介できるのは観察会ならではである。

(左)ノコンギク(右)フジバカマ

(左)ヤツデロックガーデン(右)

(左)ゴンズイ(右)正門横

ホトトギス
観察会は、お客様から自然環境保全の意味を教えていただく貴重な機会である。今回は、多くのご質問を受けた。その場では分からないこともあったため、ご参考までに、この場に掲載させていただく。
自然誌・環境グループ皆で行うこの観察会をこれからも大切にし、より良い学園の自然環境保全を励んでいきたいと思う。

(左)カンレンボク(高木 中国産)(右)コンテリクラマゴケ(中国原産)
文:加藤小百合・長戸美音里(学部2年)
写真:自然誌・環境グループ