芸術科学会での研究発表/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

芸術科学会での研究発表/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

芸術科学会での研究発表

2016年2月1日

学部4年の田中大資(数理モデルとインターフェイス所属)は,1月23日にアイーナいわて県民情報交流センターで開催された平成27年度芸術科学会東北支部大会で,研究発表を行った.

発表題目は「胴と腰から見た抹茶茶碗のかたちの分類」で,茶の湯に使われる抹茶茶碗の”胴”と”腰”の数学的定義を与えて位置解析を行い,機能と派生種類を考慮した分類を行った.聴衆は芸術系の専門家が多いと予想していたが,実際には工学・コンピュータ系の専門家の方が多かった.質疑応答では多くの質問やご意見をいただき,関心を持ってもらえたことを嬉しく思った.

学会を振り返って,他大学・大学院生の発表を聞く中で研究の動機付けに違いを感じた.発表前の自己紹介で「自由学園最高学部から来た」と述べると,「最高学部とは何学部なのか?」という質問を多くの学生から聞かれた.一般には大学入学と同時に自分の専門を持ち,専門分野の知識を深めた後で,学んできたことを元にその専門の立場から研究を始める.故に最高学部と聞き,それは何を学ぶところなのか疑問に感じたのであろう.それに対して最高学部の学生は,リベラルアーツ教育を通して知識を深めるが,そこで学んだことだけではなく,様々な経験・体験から関心や疑問に思うことについて研究を決め,進めていく.このような違いを感じられたことも含め,4年のこの時期に非常に有意義な機会を得たと思う.最高学部生として学術面で学外に発信できたことを誇りに思う.

文:田中大資(学部4年)

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