3月17日(金)の17時から19時半まで,学部棟3階中教室にて,4年生の修養会が行われた.4年生32名ひとりひとりの,卒業を前にしての思いが語られ,互いにそして学園長と学部本務教員が聴いて受け止めた.
自由学園でともに過ごした時は長い.短い者でも高等科入学から7年間を共有している.今年の女子は全員,中等科以降の10年間を共有している.語られた言葉の中に「趣味や個性が合わなくとも友達という面白さがあった」「同悲という言葉を学部長から聞いたが,楽しい時だけではなく悲しい時をともに過ごしてくれる友人がいる」「自分をさらけ出して隠さず過ごせた」「学校にいると誰かがいる喜びがあった」などが聞かれた.
修養会では,こうしたクラスへの思い,自由学園に入る前の気持ち,将来のことが語られた.ある者は「自分の頭を覗かれているのかと思うくらい共感した」と表現したが,心がひとつになった瞬間であった.
ある者は「どれだけ本気でぶつかってきたかで自慢は誇りに変わる」と語った.「したいことは全部できた」と語った者もいた.
「高等科までに団体生活を学んだ.学部で個とは決してばらばらになることではなく一対一の関係を作るということと気付いた」「自分がひとつになった学部だった」「これから先も,先入観を持たずに,自分の言葉で考えよう」などと発見や決意の言葉があった.
翌日には夕礼拝が行われ,壮行会も行われた.卒業を前に気持ちはまとめられたようである.いよいよ明日は卒業式.
文:遠藤敏喜(学部教員)
写真:花井聖仁(学部4年)・遠藤敏喜(学部教員)