オンラインで大地再生農業についてのお話しを伺う/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

オンラインで大地再生農業についてのお話しを伺う/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

オンラインで大地再生農業についてのお話しを伺う

2022年10月11日

10月7日(金)16:30より、オンラインで最高学部自主研究「RO農法への挑戦」グループのメンバーが、メノビレッジ長沼(北海道夕張郡)で大地再生農業に取り組んでおられるレイモンド・エップ&荒谷明子ご夫妻からお話を伺いました。メノビレッジ長沼では、米・小麦・各種野菜・菜種・そば・羊・牛を育てています。

 

 

お話しを伺うに当たっては、『福音と世界』10月号にお二人が寄稿された「天のめぐみ、大地の力、いのちのつながり」を読んだうえで、お話を伺いました。

 

 

畑の様子の写真を見せていただきながら、以下のお話し(要約)を伺いました。

)大地再生農業(Regenerative Agriculture)の要点

①周りの状況を把握する ②耕耘と化学製品の使用を最小化する ③土壌は被覆されている状態を保つ ④多様な生物が共存する ⑤土壌中の植物の生きた根が伸びている ⑥家畜を農業に組み入れる

2)土の観察を続けてわかったこと

雑草であっても、そこに存在する理由があって、例えば深くまで根を張ることで硬かった土を柔らかくしてくれていたりする。畑の中の命同士は、自らを差し出し分かち合う世界が拡がっている。

3)恵みを分かち合うCSA

私たちは土と太陽、大気、海や川、雨や風、雪や氷、多種多様な生きものたちの無償の富に囲まれている。土から得られる恵みを周りの人たちと分かち合うことを大切にしていきたいとの願いからCSA(Community Shared Agriculture=地域で分かち合う農業)を実践している。

4)市民立の「まおい村」構想

行政に任せるのでなく市民自らが自給自足を基盤とした地域コミュニティを創ろうとしている。村民税を集めて「公務員」を雇い、来年4月には私立小学校開校を目指していて準備中。

お二人は、今月から上映が開始した映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと』の日本語版制作上映チームのメンバーです。

10月16日(日)14:00~16:00にオンライン上映会があります。

https://belong1016.peatix.com/?fbclid=IwAR2oloQZeggpGowaGiANqMzADlVtyAS0nFKPo4-czE8QpGjYjAKlnLGOhXU

 

 

文:鈴木康平(環境文化創造センター次長・最高学部特任教授)

 

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