自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライムギの生育状況の確認と竹炭の回収/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライムギの生育状況の確認と竹炭の回収/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライムギの生育状況の確認と竹炭の回収

2023年4月28日

私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは、4月22日(土)、23日(日)の2日間、那須農場でライムギの生育状況の確認と、2月、3月の活動で作った竹炭の回収を行いました。今回の活動には、女子部生3名、男子部生1名、最高学部学生4名、教師2名の合計10名が参加しました。

竹炭は2月3月の活動で竹の伐採を行い、3月21日に地面に掘った穴の中で竹を伏せ焼きし、トタン波板と土を被せて炭化させていました。今回被せていた土と波板をどかしたところ、しっかりと黒く炭化した竹炭が出来上がっていました。その量は、420リットルのフレコンバッグにそれぞれ7割ほど入れて全部で4袋分になりました。炭化が不十分なものは、校内や校外活動の中でバーベキュー等をする際に利用しようと考えています。
ここで完成した竹炭は畑に肥料として撒くことで、様々な効果を得る事ができます。

炭は微生物によって分解されない事から、炭素を地中に固定することに役立ちます。また、竹炭には無数の穴が開いています。その穴で水分をため込んだり排出したりする事により土壌の透水性・保水性・通気性の上昇を助け、また穴はバクテリアの住処にもなるため微生物の繁殖を促進させることもできます。

加えて、竹が育つ時に土壌から吸い上げた豊富なミネラルを土中に供給できること、竹炭はアルカリ性なため畑に向かない酸性の土壌をアルカリ性に整えられること等、作物の成長に有益な効果が多くあり、今年の那須農場での栽培への効果が期待されます。

 

被せていたトタン波板をはがす

 

竹炭を掘り出す

 

掘り出した竹炭

 

420Lフレコンバック4袋に入った竹炭

 

ライムギは順調に成長しており、6月の次回の活動で那須農場に行った際に踏み倒す予定です。長いものだと高さが210㎝以上になっており、前回一か月前に測った時は100㎝もなかったことを考えると驚異的な成長速度だと感じます。

 

5アールのライムギ畑の様子

 

筋蒔きした畑の隙間を歩く生徒たち

 

昨年度の活動では和綿とライ麦に限った栽培でしたが、今年度はそれに加えてダイズ、トウモロコシ、シソ、サツマイモ、オクラ等、様々な野菜にも挑戦していこうと考えています。月に一度の作業でどこまでできるかは分かりませんが、まずはやってみる気持ちを忘れず、作物も私たちも実りある一年にしていきたいと思います。

 

ライムギ畑で記念撮影

 

文:伊藤碧菜(最高学部2年)・写真:最高学部2年

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