自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して種まきを行う/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して種まきを行う/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して種まきを行う

2023年6月16日

私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは6月3日(土)、4日(日)に那須農場で活動を行いました。今回は最高学部2年5名、女子部生徒9名、男子部生徒6名、教員2名、の計22名が参加しました。また、4日には福島大学の金子信博教授など何人かの方々が駆けつけてくださり一緒に作業を行いました。

1日目は17時頃に那須農場に到着し、ライ麦の丈の長さを測ることと畑の周りの草刈りを行いました。ライ麦の長さは前回4月23日に測った時と大きくは変化していませんでしたが、大きいもので約2mまで成長してくれたので十分に雑草抑制の効果を発揮してくれることを期待しています。

乳熟期に入ったライ麦

 

2日目は主に5つの作業を行いました。
現在那須農場には、RO農法グループ用に1アールの圃場が4つ、半アールの圃場が1つあります。牧場との間の道から奥の竹林に向かって5つが南北に連なっているので手前から圃場1、圃場2…としています。

①昨日の草刈りの続き
5番の圃場は半アールしかなく、ライ麦も播いていないためその部分の草を刈りました。

②ライ麦を倒す

南沢キャンパスで探求の授業(男子部・女子部・最高学部のメンバーが一緒に活動する時間)を使って製作したフットクリンパーを使用してライ麦を倒しました。フットクリンパーは昨夏に金子教授の「あだたら食農school farm」で見せていただいたもので、角材にL字アングルを取り付けることによって人の力で簡単にライ麦を倒すことのできる機械です。二人一組になり息を合わせて倒しました。はじめは上手く進めませんでしたが、慣れてくると皆楽しそうに行っていました。
刈ってしまうとそこで植物は死んでしまいますが、倒すことにより地面からは繋がっているのでゆっくりと枯れていき、上手く分解されやすいためわざわざ刈ってしまわずに倒すという作業を行いました。
また金子教授が「小型電動クリンパー」というフットクリンパーを機械化したものを持ってきてくださったので、そちらも使ってみました。

探求の授業で製作したフットクリンパー
二人一組でフットクリンパーを使ってライ麦を倒す
ライ麦を倒したあとの圃場

 

③ワタの種まき
ワタは昨年度の反省から、直播だと発芽が難しいのではないかということで、南沢キャンパスでポットに播種し苗の状態で定植するものもつくることにしました。1番の圃場に一畝2条で苗・種と交互に播種・定植を行いました。一つ一つの間隔は、条間40㎝・畝間80㎝・株間30㎝としました。
今回使用した種は昨年度南沢キャンパスの圃場で取れたものです。

ポットで育てたワタの苗
苗と種を水糸に沿って等間隔で定植・播種する

 

④大豆の種まき
大豆は2番の圃場に播きました。ワタのように畝は作らず、条間40㎝・株間30㎝としました。大豆は中等科・高等科の生徒が中心になって行っており、収穫出来たら大豆ミートの制作などに使用しようと考えているようです。
大豆の種は、栃木県で一番多く収穫され大粒で病気に強い「里のほほえみ」という那須農場の近くで販売されている品種を購入して使用しました。

大豆の種「里のほほえみ」

 

⑤シソの種まき
シソは3番目の圃場に播きました。この場所には元々畝が作られているのでそれを活用し、畝の真ん中に一列ずつ播きました。株間は45㎝としました。シソを播いた左右には次回の活動でさつまいもの苗を植える予定です。
シソの種は固定種の「うらべにシソ」という品種を野口種苗で購入しました。

シソの種「うらべにシソ」

 

今回播いた種が無事発芽するのか、大きく成長するのかなど不安なことはたくさんありますが昨年度の反省を生かしつつ、失敗を恐れず挑戦し続けたいと思います。

 

文:眞鍋志麻(最高学部2年)、写真:最高学部2年

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