私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは7月8日(土)、9(日)に、最高学部生5名、男子部生女子部生各1名、教師3名の計10名で、那須農場にて活動を行いました。
活動内容は圃場内の草刈りを行い、ワタや前回の活動で蒔いたダイズ(枝豆)、シソ、サツマイモの生育状況の確認をしたほか、南沢キャンパスで前もってポットで育てたトウモロコシの苗を今回新たに植えました。
那須農場の圃場の様子はカバークロップとして6月4日に倒したライ麦のおかげで、あまり雑草が蔓延っておらず丈の高い雑草も少なかったので、草刈りはとても楽でした。また、草丈の高い雑草が生えてこなかったおかげで、ワタをはじめとして6月4日と18日に植えた作物は順調に生育していることが確認できました。
ワタは昨年度よりも発芽率はかなり良く、その後も順調に生長してくれていたので、間引きをした苗を弱っているところや発芽しなかった場所に植えました。さらにワタの各苗の根元に支柱を立てました。
現在は大豆が一番良く生長しており、早くも収穫が楽しみです。サツマイモはしっかりと根が張っていることは確認できましたが、まだ小さいので注意しながら様子を見ていきたいと思っています。しかし、サツマイモの株間に植えたシソはあまり発芽しておらず、数個しか発芽しているものは見つけられませんでした。シソは種が小さく、丈もあまり高くならないので、ライ麦のカバークロップに阻まれて日の光が届かず発芽できなかったのではないかと私たちは考えています。
今回は他にも新たに購入したアイガモンという草刈り機を畝間の草刈りに活用しました。アイガモンは水田除草機として使われているものですが、刃のまわりにカバーがついているため、作物を傷つけることなく畝間の草を刈ることができます。そのことから、不耕起栽培でも活用できるのではないかということで、不耕起栽培を行っている農家で実践されています。それを知り、今回私たちも実験的に導入しました。
実際に使ってみた感想としては、カバーがついているので、対象の作物を一緒に刈ってしまう心配がなく、安心して作業することができました。しかし、慣れていないということもあり、刈り方などに関してはまだまだ改善の余地があるとも感じています。
今回の作業では、今まで植えた作物の順調な生育を確認できて良かったと思います。それは昨年の反省を生かして試行錯誤をした結果ではないでしょうか。農業はすぐに結果が出るものではありません。しかし、昨年からの一年で色々なことを学び、実践してきて、確実に改善されていると実感しています。
まだまだ収穫の時期にならなければ安心はできませんが、作物がこのまま順調に育ってくれることを願いながら引き続き生長を見守っていきたいと思っています。
文:丸原 歩(最高学部2年)・写真:最高学部2年