私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは2月17日(土)18日(日)に那須農場で活動を行いました。今回は最高学部2年5名、女子部生徒8名、男子部生徒9名、教員2名、保護者3名の計27名が参加し、ライ麦の成長確認、昨年の2月~3月に作った竹炭を撒く作業を行いました。ライ麦はまだ2月だったため大きく成長していたわけではありませんでしたが、順調に生育している様子がわかりました。
竹炭は完成した状態のままでは大きく畑にまくには適していないため、細かく粉状にする作業をした後畑にまきました。細かくする作業には「タコ」と言われるものを使用したり、足で踏んだりしながら行いました。竹炭は粉が舞ってしまうので大変でしたが、人数が多かったこともあり、全ての竹炭を粉状にして圃場にまくことができました。
今年度の那須農場での活動は今回で最後となりました。昨年度に比べ圃場の面積や育てる作物を増やしました。いろいろ挑戦した年でしたが、和綿・枝豆・さつまいも・大豆などたくさん収穫できたものが多く実りのある二年目になったと思います。
【二年間の活動を振り返って】
私がRO農法のことを知ったのはちょうど2年前のこの時期でした。2年間の活動は分からないことが多い中、メンバーで話し合い試行錯誤することで経験を伴った知識を得ることができました。また私は最高学部の講義「生活経営研究実習」では農芸グループに所属しており、農業と園芸の基礎的な知識も並行して学ぶことができました。時にはRO農法との違いに戸惑うことも多く、どちらにも関わっている自分は矛盾を抱えることも少なくありませんでした。しかし、これだけ多くの学問が発達している世の中で何が一番正しく何が間違っているかを決めるのは容易ではないし、それが必要だとも思いません。自らの経験と知識を元に場合に応じて最善だと思う行動をするしかないと私は思います。それは農業に限らずさまざまな事柄において当てはまるのではないでしょうか。この2年間この活動から得られた学びはとても大きく、来年度以降は今までのように関わることができなくなるのは非常に残念です。ですがこの活動がより多くの人に知られてほしいと思うと同時に、私自身もここで終わりにするのではなく自分の力でこの経験を広げることができたらと考えています。
来年度以降も私たちの活動を見守ってくださると嬉しいです。
文:眞鍋志麻(最高学部2年)・写真:最高学部2年