自主研究活動の報告/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

自主研究活動の報告/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

自主研究活動の報告

2011年5月7日

2010_independent_research5月7日(土)の合同礼拝の後に、教職員・学部生・男子部生・女子部生・関係者を対象に、2010年度の自主研究の報告会が開催された。自主研究とは、卒業生からの経済的支援がもとで始まった、学部生あるいは学部生と高等科生が課外活動として行う研究活動である。今年度の報告は次の通りであった。

1.那須の水田を使った無農薬「勇気米」作りと頒布
那須農場の水田を利用して、安心安全なお米の栽培・販売を行う。近年は栽培方法に重点をおいて活動をしている。今年度は除草を行う区域と行わない区域での差異を実験調査した。猛暑の影響で雑草・害虫の被害もあったため次年度はこれらの対策に取り組む。

2.東久留米市内に手作りベンチを置く
学園植林地(名栗・黒羽・海山)の間伐材を利用してベンチを制作し、学園周辺地域へ寄贈している。今年度は男子部生が仲間に加わり、4台のベンチを新たに2箇所に設置した。

3.高齢者の衣服に関する研究
高齢者に適した衣服を提案すべく、卒業生の会社から協力と指導をあおぎながら、研究を進めている。今年度はレインコートを機能性とおしゃれ要素の観点から提案した。

4.自由学園クラブハウスしののめ寮カフェ・レストランのソーシャルマーケティングに関する研究
しののめ寮クラブハウスの運営に学部生も参画したいという思いから始まる。今年度はカフェメニューの提案、ソーシャルマーケティングの学び、持続可能な運営方法の考案を行った。

5.蛇尾川と立野川の治水研究
那須農場の側を流れる蛇尾川も学園キャンパス内を流れる立野川も大雨が降ると氾濫するという問題を抱えている。これらの環境改善や雨水の積極的利用などを総合的な視点で研究している。今年度は次のことを行った:昨年度設置したモニタリングシステムによるデータ観測、蛇尾川の測量、立野川暗渠模型製作、雨水流路調査、クラブハウス前の排水改善、約50年前に行われた蛇尾川の測量記録資料のデータベース化、東久留米市湧水保全フォーラム全国大会でポスター発表、新天地の橋造り、など。

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(左)リーダーの挨拶 (中)高齢者の衣服グループ (右)学部長の挨拶

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(左)寄贈ベンチ (中)レインコート (右)CADによる図面化

文・写真:遠藤敏喜(学部教師)

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