地球市民フォーラム第3回「いのちの場所（ありか）と共創社会への希望」は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
自由学園は本年4月15日、創立95周年を迎えました。
この度、5年後の創立100周年に向けた100周年記念事業の一環として、
地球規模の現代的課題について学び、
新しい社会を創るための教育の在り方を検討する「地球市民教育フォーラム」を企画いたしました。
広大な宇宙空間に青く輝くいのちの惑星、地球。
この地球とそこに住むすべてのいのちの持続可能性を共通テーマとして、
本年より5年間の連続フォーラムとする予定です。
ぜひ多くの皆様に学びの輪に加わっていただきたく、ご案内申し上げます。
第3回「「いのちの場所（ありか）と共創社会への希望」
内山節氏（哲学者）
－講師プロフィール－
うちやま・たかし／哲学者
1950年生まれ
東京都出身
特定非営利活動法人「森づくりフォーラム」代表理事
労働論や自然哲学など、幅広い分野で独自の思想を展開し、注目される
1970年代より、東京と群馬県の上野村を往復しながら暮らしている
近著は『いのちの場所』、『半市場経済』、内山節著作集（全15巻）など
日にち：2016年10月1日（土）
時間：10:40～12:10
場所：自由学園記念講堂
参加費：1,000円 （当日受付でお支払いください）
申込み：こちらからお申し込みください
==============================================================
世界は近代世界が失ったものを取り戻そうという試みを始めている。
そこで問い直されているのは、「時間」、「いのち」、「自然とのつながり」、「人間同士のつながり」というものの価値である。我々は新たな希望をどのように見出すことができるのか。
近代社会において、自分のいのちは自分だけのものであり、死んだらすべてがなくなってしまうと考えてきた。しかし震災の被害を共有する人々から教えられたことは、自分のいのちは自分だけのものではなく、他者や自然や、思いを寄せる人びとと共有しているものなのだということである。我々はここから何を学び取ることができるのか。
またかつて資本主義は幸せな社会を実現するシステムと期待されたが、その限界が見えている現在、競争原理の市場経済に関わりながらも、より良い働き方やより良き社会を自分たち自身の手で創ろうという「半市場経済」の動きが始まっている。過去に戻るのではなく、志と価値観の共有が働くことの充足感をもたらす、新たな共創社会である。
いのちの場所（ありか）を見直し、共創社会への希望を紡ぐための一歩を踏み出したい。
==============================================================
