1月3日、2024年度より自由学園に出講していただく澤登早苗先生を山梨県牧丘町の「フルーツグロアー澤登」さんにお訪ねしました。フルーツグロアー澤登さんは、日本での有機ぶどう栽培を確立させた農園です。
澤登先生は有機農業・アグロエコロジーの素晴らしいと実践者であり研究者です。
昨年11月には澤登先生も翻訳チームに加わったスティーブン・グリースマン著『アグロエコロジー』が出版されました。
アグロエコロジーは直訳すると「農生態学」。効率を第一とする工業的農業生産ではなく、環境問題や社会問題などにも対応する持続可能な農業のあり方を総合的に考える〈科学・実践・運動〉です。21世紀のあるべき農業として世界的に評価が高まっています。
現在自由学園では生徒・学生たちが大地再生=リジェネラティブ・オーガニック農法に取り組んでいますが、これもアグロエコロジーの実践の一つです。
新しい年の初めに希望を持って、人間の命の源である食と農、そしてその土台の上に成り立つ私たちの社会や生活の持続可能なあり方について、また平和をつくる人間教育の重要性について、澤登先生とじっくりお話しできたことは本当にうれしいことでした。
出版された『アグロエコロジー』と無農薬有機栽培葡萄の無添加ジュースとワインをいただきました。『アグロエコロジー』は目次を開いてワクワク。ワインとジュースは帰宅し夕食でさっそくいただきました。丁寧に手がかけられた自然の豊かな味わいを満喫しました。
さまざまなイメージがふくらみ、4月からの澤登先生と共に始まる新しい学びがますます楽しみになりました。澤登先生、新年早々にありがとうございました。
高橋和也Facebook 2024年1月4日